Macgregor W55 Spoon

アルミコイン一枚でパーシモンのフェアウェイウッド、W55のアルミインサートを手にしてみたらネックにひびという、あの話の続きです。ひびの上にポッテリとエポキシの接着剤を乗せただけですが、きっちりと硬化したわけで、その上から色も付けて、なんだかいい感じに仕上がっています。
Macgregor W55 Spoon
そんな作業で修理とは言えませんが、手にしたからには打ってみたいのはアマチュアの信条。もちろんアルミインサートの仲間たちと一緒です。おなじW55のクリークと、WMT2のスプーン。年式違いのギャップは20年近くあるはずで、打ち方はかなり違うでしょう。そんなことを気にしながら振り回してみた。

まずはお気に入りのW55のクリークです。小さいヘッドで固まり感のあるガツンと打てるインパクトが気持ち良いモデル。シャフトもいくらか短くて、ミート率はとても高い。
Macgregor W55 Spoon
んで、快調に振り回せば、かなり気分が上げ上げ。それも内側から意識して降ろしてみれば楽しいドローになるし、左へ引っ張ればフェードにもなる。かなり自在に楽しめるモデルなのです。とにかくインパクトの手応えがよいというのはかなり気分良いものですね。

んで、WMTに持ち替えてみる。66年モデルとわかっているのですが、このモデルは特徴的な機能を有しているらしく、アルミインサートの効用として、ヒッティングエリアにウェイトが集中することで飛ぶとされているのですね。通常のインサートよりも7g重いと資料に残っています。
Macgregor W55 Spoon
でも、今時で言うなら、インサートが重いというのは前重心なわけで、バックスピンが抑えられるらしい。ということは棒球になりやすいというわけですが、その分ヘッドスピードが速くないとボールが上がらないという“おまけ”もついてきちゃうのです。ついでに落ちてからもごろごろ転がりやすいというわけで、最近のモダンウッドの流行とも重なる。ただし、これは51年前のモデルであって、ヘッドは十分な重量があるし、たぶんヘッドスピードがないと、機能を実現できないと知っていたメーカーによって、シャフトがいくらか長い。するってぇて、普通に振りまわせばちゃんと当たるはずなんですな。
Macgregor W55 Spoon
ってぇ事で、W55のクリークよりは気を使いますが、結構ウリャァって感じで振り回すと悪くはないガツンってぇ手応えでチャンとスプーン並みの距離を弾く。これも楽しいぞ。でも、いくらか打ちそこなうと、ガツンという手応えが右手に響く。といって、軽く振り回すとボールが確実に上がらないというキャラクターなわけです。要するに、普通に振って楽しいというモデルではない。M85に合わせてウィングマークをそろえてみようと持ち出すにはちょいと違うキャラではあるんですね。

ってぇ事で、ウィングマークじゃなくてもお気に入りのクリークと一緒に、という期待で手にしたスプーンに例えひびがあっても、とりあえず使ってみたいわけだ。で、やっぱりね、どうなってもいいかと覚悟を決めながらも、一振り二振りで終わらせるつもりはない。ってぇこってゃヤワヤワと振りまわしてみるのです。シャフトは1番なので、硬めのはず。振り回せるはずなんですが。この恐る恐る振り回しているスイングで気持ち良く当たっちゃう。いつものウリャァーってぇのと全然違ったスタイルです。
Macgregor W55 Spoon
クリークほどではないのですが、レンジボールとの相性では結構固めなインパクト。芯で当たった時と、いくらか打ちそこなった時の差が明確で、WMTとほとんど同じような感じで、打ちそこなった時の手応えが右手に来る。

ま、この日のスタイルがそうさせるのでしょうが、いくつか気持ちよく振り回してひびが伸びていないか観察、とりあえず変化はないことを確認です。

で、普通なら、んじゃぁって感じで振り回すわけですが、いい感じを確認してしまうと、なんとなく温存しちゃうんだね。ウリャーって振ってるつもりでもいくらか力が抜けてるみたい。こりゃ、いわゆるひびが存在する副作用として、とりあえず気持ちよく楽しめちゃったってぇ事になりそうです。
cat boys
今日もボーイズはご飯を楽しんでいます。