以前商用で欧州の島国に赴いた時、雨に見舞われた。観光旅行じゃないんで、時間もなく、また小さなパッケージだったので、そのまま濡れるのも当地の文化とも考えてみたものの、程度が違った。仕方なくホテルのキオスクで折り畳みの傘を買った。いつもなら傘は持つか持たないか。この夏は折り畳みの傘が重宝して、カバンに持ち歩いたね。でも、もらいもののヘナヘナもので、いいものでも買おうかと考えた時に、あの海外で購入した傘が思い浮かんだわけ。それってね、ヘナヘナだけど、ちゃんと柄がついていたんだね。傘の国の文化には、いくら折り畳みでも、シャフトを直に持つという使い方はなかった。もともと英国には折りたたみ傘なんて無かったはず。でも、作るのならこうというセオリーがあったんだね。日本の折り畳みは小さくなることに特化して、シャフトを持ってさすでしょ。
んで、趣味の話には、国によってそんなセオリーがあるのか。ってぇと、マクレガーのM85というのが史上の傑作であって、でも、もしかするとクラシッククラブブームに沸いた日本だけでの可能性もあるわけだ。ここに並べてみたパーシモン、既にオリジナルとはかけ離れたフォルムであるにもかかわらず、みんな85っていうモデルコードがついている。ネームのインスピレーションは間違いなくM85からなわけです。他にも693とか945とかもいろいろあるわけですが、この趣味で手にできるのは85ばかり。それは当時にそれだけ流通があったということでしょうし、それぞれ使い勝手もよかったということでもある。
M85のオリジナルを知らないのに、よくもまぁ、こんなに語れるもんだと思うのですが、アメリカンレプリカがそれだけ記憶に擦りこまれているのは間違いありません。リチャードオハラのオレゴンゴルフ、アメリカンクラシックのモデルはそのイニシャルを取って、ACの85というモデル。ロジャークリーブランドもRCの85。ジョーフィリップスはM85Jというモデルコードを持っていて、これは間違いなく国産企画からのモデルと想像できますね。不思議なモデルもあって、W85というターニーカスタムもあります。これは使い勝手からすると、アメリカンプロダクト。レジ番もSS1というカスタムをイメージさせるもので、M85とはリンクがないように見えてます。
これらを並べて何かを語ろうかと考えてみたところで、機能というよりは物売りのマーケティングのお話になる。機能で言うなら、オリジナルとはすでにかけ離れたフォルムを持つものの、なんだか優秀なパーシモンと思わせるし、この時代にパーシモンを使ってみようとする者にとって、85というコードを見かければマクレガーを連想する。でもま、今の趣味で見ても、それはこじつけでもあり、クリーブランドはクリーブランド、アメリカンクラシックはウッドブロスじゃないけど、その仲間。ジョーフィリップはやっぱりテキサスラットラーのジョーフィリップスなんですよねぇ。
ホンマのM43にも、似たようなそんな背景も伺い知るところですが、やっぱり日本人が好きなのはマクレガーのウッドであって、ウィルソンのアイアンってぇ時代の情報が擦りこまれていたんだね。あいや、日本人というのはある世代に限ってと言い換えますか。
こないだラウンドにご一緒した方とのお話で、マクレガーの話をすればマックねぇと言い換えられた。自身よりは上の世代です。ベテランキャディーさんがこっそりというには、同じくらいの世代でも、ゴルフを始めたのは最近って言う方がたくさんいるんですよって。ブラッシーはご存知ないし、7番取ってって言われて7番アイアンを渡すと、チャウチャウ、ユーティリティーだよってこともあるそうな。
まぁ、これは時代の流れなわけですから、嘆くことでもない。この趣味を楽しんでいる方が特殊ってぇ事。これを理解したうえでモノを言わないと、デジタル音痴のおじさんになっちゃう。それでもね、スパムメールやウィルスとは無縁という環境で仕事もできる。顔を合わせて話をすりゃいいんだし、コミュニケーションの本来はメールやラインじゃない。電話すりゃいいじゃんってぇところもあるかな。
こないだウィルス対策のシステム契約の更新時期ですってぇメールが来た。人間なら手洗いを励行し、マスクをしてりゃある程度は防げるのにね、って話がずれた。
でも、口元を抑えもせず咳をばらまく奴は、おじさんにとっては殺人鬼に見える。おじさんにはホントに風邪が万病の元なんですよ。じゃなくって、85っていう数字、趣味の病の元ですかね。
すぐにこの距離まで離れちゃうベイベー。何にも怖いことないよ、そばにいてくれるぃ、だけでいいぃ~。
って知らないか。
