海外の個人商店なんかには、何とかブラザースとか、なんとか&さん、ってぇのがよくある。要するに何とか兄弟社とか、何とかと息子の会社なんてぇ企業がある。時計ならランゲウンドゾーネってぇのは、ランゲと息子って言うドイツ語。日本で言うならメンソレータムの近江兄弟社なんかがそうかな。そんな話を引っ張るでもなく、ゴルフでブラザースといえば、捜し求めているウッドブロス。いや、出会うことはあるんですが、手にするコストに拠り所がないので、手にするきっかけがないだけ。ただね、こないだお腹の調子がおかしいときにポチッとした一つがこれというわけだ。TKブロスというパーシモンなのです。
多くの皆さんにはなじみのないモデルかもしれませんが、ホシノGSとは、あの星野ゴルフ商会のモデル。細かくラインナップがあったのかどうかわかりませんが、そのモデルのひとつを、星野さんを存じているだけに申し訳ないのですが、格安で手にしてみました。
シャフトはもちろん、星野さん今でも一押しの東海カーボンのシャフト、ターボテックなのです。お話ではパーシモン専用に開発したチップに柔軟性の高いカーボンはパープルシャフトだったと思うのですが、手元にしたのはメタルヘッドとの兼用。ネックが短いメタルにあわせて、チップが強化されているシャフトのほう。
ヘッドのシェイプは、全くスタンダードのきれいなフォルムで、インサートがモダンモデルによくあった、見慣れないアイオマティック。ブログ主にとって、この星野さんのパーシモンに対する考え方と、たとえばユーミーさんの考え方、時にヴァモノスさんの考え方がぜんぜん違うところがとても興味深いところ。
ヴァモノスさんは多くの皆さんと同じで、ラウンドを始めたころにはパーシモンなどほとんど使う人がいなかった時代。昔の道具として、当時にどんな謂れがあろうとも、目の前にしてみる状態によって、どんな名機といわれるものでもズタボロなら、それはごみ。ペナのWWスペシャルでも見かけようものなら、テーラーメイドの真似と連想する皆さんです。興味がそこだから当たり前なんですけどね。
ユーミーさんにしてみると、時代としてはサンラインでパーシモンの修行をされて、独立の後は洋物の名機の修理とか、チューンナップが多かった様子。もちろんクラシックブームも只中で経験されて、クラシックモデルとは何たるものかという認識がある。簡単に言うなら、マクレガーのM85や693に945はオリジナルにこそ価値があって、レプリカには価値がない、ただの中古。自身が持ち込むようなアメリカンクラシックとか、ジョーフィリップスは中古なんです。
違いは微妙でありながら、大きく認識が違う。そして星野さんにいたっては、クラシックものにしても、ジャンボプロが集めた珠玉のモデルを当時に目にしたところで、それを超えるモデルをその手で作り出したという自負がある。時代はメタルへと移行していきましたが、アメリカのプロがパーシモン終焉期に試行錯誤していた、パーシモンヘッドにカーボンシャフトという道を究められていたのですね。それが東海カーボンと組んだパーシモン専用シャフトの開発だったのですが、時代がちと遅かったのかも。
すなわち、アメリカンクラシックでも、オリジナルのM85でも、星野さんにとっては中古。現代の業界に携わる当時を知る人は結構いらっしゃるのですが、この3つのパターンに大きく分類されちゃうのです。
パーシモンでは、どんなモデルだろうがコストをかければ今に使えるというのはユーミーさんも星野さんも同じなんですが、ユーミーさんはモノによって、かけるコストに同意が必要。これにはしっかりとコストをかけて直したいけど、こっちは隙間にエポキシ充填してペーパーかけて透明ニスを塗ればいいでしょ、ってアドバイスが違う。星野さんはやるならしっかりと、徹底して道具として微塵の隙もないように修理をしましょうというタイプ。
ま、その星野さんの一本が手に入ったところで、楽しみなのはその長さです。これこそは、時代的に44インチスタンダードでもおかしくないはずですが、さぁ、如何にぃ。
ってぇところで、また明日から、こないだよりももっと西へ野暮用です。次の更新は日曜かな。子ニャンコファミリーが心配ですが、この家よりもおいしいものがもらえるところを知っている様子。
お水いっぱい置いとくから熱中症だけは気をつけてね。
ママニャン、ごめん。これが終わればしばらくはお出かけないからね。
