traditional irons

かの国の大統領に花札氏が決まったようだ。予想を翻したねぇ。やっぱり外から見るよりも、当事者の間には計り知れない背景があったようだ。消去法で選ばれたお国の代表というのが、これから好きなことをする危機感に、株も下がるし、円も高くなった。今までと違うということを優先した結果という。変革じゃなくって、違うということ。良い方向への見通しがないままに、これまでとは違うことを求めたわけだねぇ。まぁ、今までも映画俳優がいたり、恐妻家がいたり、七光がいたり、いろんな人が代表になった。今度は実業家のテレビ司会者がなったというだけなのかもしれない。世界の首脳にならんで、どんな暴言を吐くのか、きついのは本人とその家族だろうね。
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さて、自身も変化にはついていけない口なんですが、同伴競技者のお道具に、遠藤製作所製のマッスルバックを見かけました。ピッカピカな状態で、アイアンの番手それぞれにカバーがされている。確かに精度の高そうなモデルで、このブログ的興味で見ていても、そのコストを別にすれば楽しそうなモデルです。でね、チョィトとワッグルさせてもらったんです。そしたら、なんだか、言い知れない違和感がある。もちろん、持ち主を前にしてそんなことは言えません。ま、ラウンドの打順待ちの一瞬ですから、それほど深く原因追求できるわけじゃない。でも、湧き上がる違和感はなんだろうって思った。
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直感的には重心距離の長さを予想させるブレードの長さ。長さというよりも、ブレードの位置といった方がいいかもしれない。シャフトから遠い。ホーゼルが低いことで視覚的にはもっとブレードが長く見える。その程度なら、ニクラウスのCG1800とか、リンクスのブラックキャットの二鉄のような、キャビティーの初期ものに見かけたスタイル。また違う印象を受けるのは、トップラインの分厚いところですかね。
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このブログに登場するモデル達は、そんな部分がもともと分厚いモデルばかりで、サイズで言う厚さに違和感があるわけじゃない。とにかくアドレスした景色、まぁるく仕上げられてフラットな部分、つまり角がないんです。往年の世界のOKAMOTOが、この部分を剃刀の様にシャープに仕上げたと言われていますが、そんなプロの感覚で言うイメージではなく、アマチュアの印象。何しろアドレスしただけでマッスルバックのモデルだとは一切感じなかった。あえて言うなら、最新モデルの鍛造キャビティーを持ったような感覚。
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ネック周りの印象はキャビティーと同じで、バックデザインだけがマッスル。まさしく現代アレンジのマッスルバックなんだね。

工房さんでもいろいろ見せていただいたこともあるのですが、遠目にいい感じのマッスルじゃん、ってぇ持たせてもらうと、やっぱりこうした現代アレンジに違和感を抱くところが必ずある。ま、あくまでこの趣味での違和感であって、現代ものが当たり前の環境にあれば、こうしたデザインは全くもって自然なフォルム。これがすべてとは思いませんが、多かれ少なかれ、今時の地クラブ、工房系のマッスルバックというのはこんな感じらしい。これが使い慣れたフォルムなら、このブログに登場するモデルに気難しさを感じるのは、自身が感じた違和感の逆。
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アイアンヘッドは確かに小さいし、シャフトに近いことで、余計に小さく見える。ネックのオフセットの見え方は、数字が同じようなプログレッションでも、ほとんどないようにも見える。今時のキャビティーから今時マッスルに持ち代えるとすれば、バックデザインを見なければマッスルバックと認識できない様にしてあるんだね。古いマッスルと現代マッスルには時代のギャップがあるわけで、世代を超えて、いろんなアレンジが共通することではない。
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今時にサラリーマンが広い襟のダブルのスーツを着ることはないし、もっと前の襟が細くて、でも、寸胴なシルエットのスーツも着ない。襟が細いのは今どきにも着られそうですが、袖を通してみると、寸胴のハイウェスト以上に逆ラッパ系ツータックの腰回りがぶっとい、ボンタンスラックスは古臭い。

そうか、クラシックと古臭さ、時代遅れと今時アレンジの違いってぇのはこんな感じなのかなぁ。流行が繰り返すのは業界の常。でも、昔の流行そのままじゃなくって、新しい組み合わせを考える。でなきゃ、繰り返す流行に合わせて、物持ちの良い人には新しいものを買ってもらえないもんね。
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コスト的には10倍、いや、この趣味の目で見てみるなら100倍になろうかという、今時のマッスルバック。さほど機能も変わらないのに、今時マッスルからすれば、箪笥の肥やしのダブルスーツに見えるんだね。

パーシモンはさしずめ、昭和の銀幕スターが着るスーツみたいなもんだ。

でも、そっちの方が、かっこよくね。
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cat in garden