ママチャリの遠出、本日再び目的に応じて。住宅街を抜けたのですが、けもの道に似たチャリ道ってぇのがあるらしく、似たような方角に向かう学生やご年配の後についていくと、公園を突っ切るとか、車止めのある私道を抜けるとか、そんなルートに出会った。いつもなら曲がるところを直進し、行き過ぎたかと思っても、チャリのスピード感は、クルマのそれとは比較にならんかった。なるほどねぇ、クルマじゃ絶対にわからないルートだ。
さて、関連なく、手にしてみたサウンダーの二鉄にリミテッドってぇ刻印があったことから、リミテッドって何だぁ、ってぇのをネタにしてみた。
そもそも物売りの常識には、オリジナル製品に名前を付ける時には、商標というものに気を配らなければならない。同じ製品カテゴリーの中では先んじて登録されているモデル名は使用できないか、使用料を支払ってから使わなければならいという商習慣があるのです。ここに知恵を付けたのが大陸の商売人で、お米の名前とか、携帯のモデル名とか先に登録して、あとから入ってくる本家に権利を売りつけようとしたね。ネットのドメイン登録では国内にもそんな泡銭を狙った輩がたくさんいた。
でもね、一般的なものであれば登録しても認められないのが常識。クルマで有名なのはマーク2。国産大手にそのモデルが存在していたことからジャガーのマーク2は通称名にしか使用できなかったし、新しいところではBMWのZという名称は、アメリカのダッツンの商標に引っかかったという話もある。リミテッドというのは、その範疇で言うなら一般通称。どれかに固定的な印象を確立したモデル名でもないし、売り方を限定した定義も確立されていなかったのです。
ってぇことで、数量限定の何百分の何といった手打ち刻印のあるモデルじゃなくって、製品としてリミテッドの刻印があるモデルを並べてみた。
きっと古いかな、ってぇのがマクレガーのVIPリミテッド。たぶん1971年のモデルです。本来、67年以来のVIPモデルは、生産数量が限定的で、当時としては簡単に購入できるものではなかったらしい。それが生産規模によるものか、意図的なものなのかは不明ですが、結果的な品薄状態で売りやすいと認識したわけで、数量限定を前面に押し出してVIPリミテッドとモデル名になった様子。でも当時としてはこのモデルから国内にもあふれ出したし、限定数量ってぇのがいくつなんだかは不明。ただし、販売の現場ではこれを逃したら数が限られているんで、次はいつ入荷するかわかりません、なぁんて言うセールストークを生んだんだね。
そん次は、自身の手持ちではラムのプロクラシックリミテッド。これはこの趣味に入るきっかけになったモデルで、かなり使い倒しましたが、今はちょいとお休み気味。ただし、ハンドメイドの一日一セット生産モデル、その価格も当時は40万近く。憧れちゃあいましたが、アメ横じゃ目にすることもなく、何年もたって、身近な中古になった途端に手を出した。一日一セットというふれ込みにリミテッドというモデル名は、まさしくといった印象です。
この趣味に入ってしばらくしてから手にすることのできたモデルには、ターニーリミテッドもある。これは情報が少なくって、真贋も不明ですが、簡単に売れて、格段に利益率の良かったニクラウスのリミテッドを売り切ってしまった日本法人から、二匹目の“どぜう”としてオーダーされたものとある。
まぁ、リミテッドというモデル名が一般的に連想するイメージの延長線上にあるものとして間違いはないね。この程度を見てみれば、なんとなく印象に持つのが、生産精度を維持するために生産数が限られていたのか、物の価値を維持するためにあえて生産数を限ったのか。それとも、物売りのプロモーションとしてリミテッドのネームを使ったのか。ブリヂストンのジャンプロにもリミテッドがありましたが、史実によればニクラウスのリミテッド同様、プロと同じモデルなど売れないと踏んだ当初の生産数は、企画を裏切ってすぐに売り切れた。その販売方法を覆すような増産をしなかったブリヂストンは、リミテッドとは言わないモデルなら企画を裏切らないとして増産されたという話があった。ま、それもリミテッドのネームにふさわしい話。
他にもリミテッドの刻印があるいくつかのモデルで、ダフコとか、ベンセイヤーとかもあるんですが、これはいくらか意味合いが違うような気がする。
もしかして数が限られている背景には、単純に企業規模だったり、そのネーミングのイメージを利用しただけってのもあるね。リミテッドというからには、通常モデルがあってこそ、ってな理解もできる。
ってぇことなら、サウンダーも通常モデルがあってこそのリミテッド。それなら数が少なかったのか、何かが違ったのか、いろいろとこねくり回すネタになりそうだ。ネットに公開されているサウンダーの情報を拾って数えてみると、リミテッドの方が多い。それは現代に残った数なのか、それをお持ちの皆さんがネットに語られているということなのか。細かいネタに事欠かないリミテッドなのでした。いや、単純には久しぶりのラムがいいやねぇ、って思ってしまった。
家の別嬪さんのほほ、歯槽膿漏の膿が抜けたあとがまだ直らず。

