VIP Brown ferrules

今日もセルの話で引っ張ってます。ただし、VIPのお話。

茶色いセルのVIP67年を綺麗に磨き上げてみて、あん時、一つだけ違うことに磨き終わって気がつきました。真っ白の状態では、リングがすっ飛んだ番手程度にしか思っていなかったんですけどね。それだけ浮き足立っていたんだと思います。といっても、コレクション的な視点で落胆することでもなく、自身のスタイルは使い倒してナンボなわけですから、使える状態であることで満足してはいるところ。さらに、観察ポイントが増えたことで、また、新たに、なぜどうしてが生じてくるものです。
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ってぇことで、レジ番の話を発展させてみます。この差し替えられているセルにも、レジ番が刻印されていて、その文字列も他の番手とほとんど同じです。単純に考えるに、何らかの状況で、この番手のみ修理の必要があったわけで、ただし、67年当時ではなかった。マクレガーのネットワークにあった工房さんでの修理でも、当時の茶色いセルの手配ができなくなったような頃。似たようなセルを探し出し、似たような飾りリングで修理をした上で、レジ番を打ってお客さんへ戻されたという、ストーリーが思い浮かぶのです。面白いことに、レジ番の入っている向きが逆で、最後のアルファベットだけがほかの番手のRからZへ変わっています。なにか修理の法則があったのかもしれませんし、

いや、実はマクレガーとは関係ないところで修理されてものかも知れない。何しろ、クラシックブームの当時は軽自動車一台分的な価値で取引されていましたからね。当時、手にされた方が、セルの破損をなんとかしたい事情を、専門店が思いあぐねて、ひねり出した方法かも知れない。マクレガーや、マクレガーのゴールデンベアー事業部では、80年前後に金色のセルのモデルを出していたことがあるようです。
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この差し替えられていたセルは、懸命に似せられたものではあるのですが、長さはちょいと足らない。さらに色気も、似てはいるのですが、茶色じゃァない。金色です。ただ、全体としてみてみれば、まぁ、修理されたモデルとして、こんな景色もありか的なものです。

クラシックブームの当時であれば、大きなダメージだったんでしょうねぇ。自身の今のスタンスでも、スーチャックの緑色のセルだけで、あれほどのストーリーになりましたから、当時の当事者にとっては難儀されたことでしょう。
VIP Brown ferrules
レジ番に関しては、ウッドの話では、国産大手の工場で作られていたマクレガーモデルの復刻版には、レジ番が逆から入っていたというコメントも頂いたことがります。もちろん、自身の手にしたものとして、本国でマクレガーによって修理されたと言い切りたいところではありますが、ただの修理なら、セルの色にこだわるこたァない。当時のマクレガースタンダードがセットされて返ってくるのが普通だろうなぁ。

やっぱり、このモデルのセルは茶色でなければならないという、強い信念によって、施された修理というのが間違いのない見方かもしれません。でも、その修理の内容ってなんなんでしょうね。シャフトはステップのないターニーマイクロステップ。グリップの先には、レザーグリップの巻ドメが残っているものの、ラムキンのスイングライトタイプが、ほかの番手と同じように残っています。
VIP Brown ferrules
ってぇこたァ、レザーグリップ時代に修理されていたと考えますが、今の自身であれば、ステップのないシャフトを持ってきて、セルだけなんとなく雰囲気を合わせたらそれでいいじゃなぁい、って考えちゃうぞ。

そんな目で見てみると、実はシャフトバンドもひとつの番手にしか残っていなくて、ほんとにターニーテーパーかどうかも、わかったもんじゃない。ってか、鑑定なんか必要ないんで、別にいいことですが、まさかぁ、ハワイアンのプレシジョンのライフルじゃァないよね。

別にいいんだけどぉ…。

実は気になってるかぁ。