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暮れも押し詰まり、世間も年末の休暇の様子。相変わらず他人事かも。

この作業は、ちょいと前にお願いした、2本だけリシャフトの話。素人作業の次は、プロの仕事を目にしたってぇ話ですな。

PP-737のカーボンだった7番8番は、ヴァモノスさんで見つけていただいたホンマ純正のスーパーゴールドに差し替えて頂いたわけです。手持ちのセルを持ち込んで、バランス合わせで、グリップはメーカー不明の重さ合わせをお手持ちから選んで頂きます。ただ、持ち込んだセルが素材として、思いのほか柔らかくって、一発目でえぐるように削ってしまったとのことで、修正がきかず、まだ手持ちがないかとの連絡もあった。幸いにも手にしていたので、それを先に預けておきました。ま、国産の老舗の製品で慣れていらっしゃる作業であっても、セルのメーカーが変わればいろんな事情もあるでしょうな。スーチャックのグリーンなんかは、そんなとこが心配で、外径も削らないで済むようなぴったりサイズを2個余計にとってみたりしましたけどね。
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国産の老舗の製品も同じかもしれませんが、古いセルを、ヒートガンで温めたり、今回のようにホーゼルの外径にあわせて削ったりすると、なんか甘ったるい、美味しいスウィーツのような匂いがすることがある。セルロイドですなぁ。自身は全く知りませんが、大戦中の戦闘機の風防が、擦ると美味しい匂いがしたなんて、何かで読んだことがあります。

そりゃ関係ない話ですが、この時に、セル削りと、グリップの装着を目の当たりにしてみました。工房さんにしてみれば、あって間の作業で、大した時間は要するものではないのですが、自身が家でやるグリップを挿す作業とは大違いでさぁ。ちゃんとした道具があれば、できるような気になるほど、簡単にこなされるもんです。そりゃ商売ですもんね。
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バイスの大小に、ベルトサンダー、ヒートガンにトーチ。電動ドリルやグラインダーとか、専門性のない工具は、ホームセンターやネットでも揃えられそうです。でも、圧倒的に素人には無理ってぇのが、ロフトとライの計測器であり、曲げ調整用のバイスでしょうな。これはホームセンターにはないもん。

ちょいと考えてみたところで、これらを揃えて自宅の物置に置くって言っても、そのコストや習得技術を考えれば、頼んだほうが数段効率がよろしい。

以前、ゴルフ会員権の四方山話で、会員権を買い、年会費を払って、ローンを差し引き、ビジターフィーの差額で割り算すると、年間何回ラウンドして元が取れるってな話がありました。会員権が盛んに取引されていた頃は、会社員には現実的な回数にはならなかったなあ。今なら、また事情が違うでしょうね。
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そうそう、工房主の興味で、なにか古いの貸してってぇ話、あまり数を持ち出しても扱いきれないってぇことで、美津濃のMS-1と、こちらでリシャフトしていただいたM85を置いてきました。工房主のスペックがちょいとフラットがよろしいということで、MS-1はぴったりだったようです。で、ご感想を伺うと、打てないことはない。シャフトのスペックを現代に振れる適正なものにすれば、その機能に遜色はないとのこと。

実際、振り回すにあたってはなんの不具合もないことを実感しているので、その通りと同意するのであります。ただ、こんなところで考えちゃうのは、ロフトにライ、さらにシャフト長とか、スペックを整えられれば、どんな年式のどんなデザインのモデルを使っても同じってぇな感覚なんでしょうかねぇって。もちろん、基本的なヘッドの重さとか、原型をとどめておくなら、調整の範囲外になるものもあるかもしれません。

ホーゼルの高さや、フェイスのシルエット、バックデザインの面白さ、そんなものですら、スペックさえ合わせれば、大した違いはないってぇ理解になるのかなぁ。ま、レッスンプロとかは、新しいものが良いと言わないと生活に関わるサポートに影響しますが、そんな事を考える必要のないアマチュアは、何年前の中古を使っても、今時の数万円のMBなんとかを使っても、全く同じと主張しています。
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でも、それぞれに個性があることを認めて欲しいんだなぁ。それって、スポットがちょいとどっちかに寄ってて、ホーゼルが高い分ヒール目で打つのが楽しいとか、スポルディングはセンター目で、ウィルソンはドローが打ちやすくてね、みたいな話に発展して欲しい。

実際には微細な話で、それも極端でなければ、目立ってこない。もともと、そんなに癖のあるものが、こうした観察の対象にはならんのでしょうけど、多くのモダンモデルをお使いに皆さんにも、気になるやっすい中古を手にされて、やっすいモダンシャフトを挿して、スペックぴったり合わせて使ってみることをお勧めするものです。手頃なものを探すという、きっと慣れない過程が入ってきますが、ドライバーの高い最新カーボンを挿し換えるよりも、よほど手頃にご自身のゴルフが変わる可能性があると思います。今時なら本数も少ないしね。

ま、工房さんの作業を目の当たりにして、こんなことを感じてしまうのでありました。