unique swing
嫌いな言葉じゃありません。どんな形容詞でも言い表すことが難しい、その一物、もしくは、その個という在りように対して、それらしいという表現。換えのきかない、それそのもの。これ、古くから冠婚葬祭に呼ばれてスピーチなんか頼まれちゃったりすると、よく使ってきたものっす。

んなこたァおいといても、ラウンドでご一緒になった方に、あなたの個性的なスイングを見て、以前にご一緒したことを思い出しましたって言われたことがある。その時は、ドォッキィーンっとしたんです。土足厳禁じゃなくて、はたと思ったわけです。自身が個性的なスイングと言って思い浮かべるのは、教科書通りじゃない、多くのみなさんが悩んだ結果、ラウンドを楽しむために編み出された、時として変則的なスタイル。

最近のレッスン番組では見かけなくなりましたが、以前は仲間内にも変則スイングの持ち主がいました。その後の打順に入ったりすると、そのタイミングや、変則的な体の使い方のイメージが強烈に残ってしまって、自身のタイミングがおかしくなることもシバシバ。
unique swing
だもんで、個性的なスイングというと、変則的なスイングと同じ意味に思ってしまうのです。言われた時は、咄嗟に、何かおかしいですかね、って、平静を保って聞いてみたのですが、バックスイングをゆっくり上げるところだそうで、変則というよりは、ご自身が挑戦中のポイントだったようです。

あの時はそれで安心していたのですが、こないだのゼミのOB会コンペでの話、若かりし頃には、営業を含めて年間50ラウンドしていたという猛者に、自身のある部分を指摘されました。それは、プレショトルーティンって言われるところですかね、いわゆるフォワードプレスに似た動作を一発くれているのですが、確かに、一般的じゃない。自覚しているところでもあります。

フォワードプレスそのものも一時期、ルーティンとしていた時がありますが、いつしかやらなくなったなぁ。バックスイングのスタートに一度グリップを飛球線方向へ押し込んで、荷重もちょいと右足かかとを上げるくらい、左足へかけてからバックスイングを始める。クラブヘッドを急に引くのではなくって、ハンドファストの状態で、前に動かした反動で後ろへ動き出すというもの。一時期、江連スクールで流行った話ですね。
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ただし、自身の場合は、その目的だけじゃない。主たる要因はスイングリズムの三音節。まだカン・スー・ヨンで継続中なんですが、カンって始める時に、アドレスで浮かせたヘッドを、一度ボールの先まで振り出しちゃう。もちろんボールの上を通してネ。自身の中での、この効果は、右肘の伸ばしと左肘の引きつけ、ってか、左の肘がお腹に当たるところをアドレスで確認する意味もあり、特にウッドの場合はビハインド・ザ・ボールの念押し効果を求めてます。アイアンの時はイメージをレイトヒットに変えるんですけどね。だもんで、ちょいと右肩がかぶります。

これ普通なら、フェイスがかぶって入ったり、アウトサイドインに入りやすくなって、左へ飛び出すか、大きく右曲がり。ここんところをマン振りを前提に、インサイドからヘッドを下ろすことに集中して、フック、時々ドローってな球を弾いているんです。マン振りじゃなきゃだめってぇところが、自身にとっての味噌。ま、これもいつも再現しているわけでもなく、調子のいい時用の、そんなアイデアですなぁ。
unique swing
これを見た同期が言うには、素振りじゃそんなことするけど、実際に打つときにそんなことしたら、ボールに当たっちゃいそうだし、トップしそ、ってことになる。ホームコースでは、従来のフォワードプレスと取る方もいて、レンジでやってみてるんですよねぇ、って言われることも時たま。これで全てのショットがうまくいっているなら、みんなが真似してくれているものかもしれませんが、もちろんそうはなっていません。

心がけているのは、傍目に綺麗なスイング。最近思うに、それはタイミングが大きな要素を占めるのかと考えます。変則的な体の使い方をしても、リズムが良ければ、見ていてそれほど違和感が無い。自身の場合はリズムが良くても、狙ったところへ行かないことがしょっちゅうですけどね。
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最近はティーグラウンドで見ていても、あのスイングで、よくあんなスコアが、って方は少なくなりました。そういう方を見かけると、小ワザがうまいんだろうなって思ったものですが、きっと進化した道具が、体に変則的な動きを強要させずとも、ちゃんと当たるし飛ぶようになったんだろうなと納得するものなんです。
unique swing
時たまレンジでパーシモンを打っている時に、こりゃ林先生かぁってフイニッシュ、フィニッシュでなくて大きなイのフイニッシュ、をとっていることに気がつく。同じスイングでモダンウッドも当たるのですが、数発打てばそんな無理をすることもない。

もちろん、なにかの勘違いでそんなことをしたんですが、思い起こせば大型チタン病は、そんなところから来ていたんですよねぇ。

個性的ですよねぇ、ってぇのは、褒め言葉とは限らない。

変則的と紙一重、肝に銘じています。