まだ興味は持続しています。積雪の日々から、この週末の穏やかな日を想像して、持ち出そうとしているアイアンのセット。M85のオリジナルが、自身にとって、なんで基本なんだろうって、つまらないことを考えてしまいました。
もともと、1950年のアベレージ向けのモデル。いわゆる戦争中にデザイナーとしてのトニーペナが、数多の時間をデザインに当てて、一つ一つの番手を創り上げていったという話。
フェイスにチョークをはたいて、打球痕を確認しながらバックデザインを決めていったという話です。これはいつ明かされた話なのか、出自も定かではありませんが、きっと名器の系譜の本から発信されているんでしょうかね。
それゆえに、このオリジナルのロープロファイルのモデルでは、それほど明らかには分かりませんが、フェイスの高さがもう少し高くなった、カラクロム時代のモデルで確認すると、バックデザインの山形が、職人さんの間違いじゃないかってぇくらい、全く綺麗なフローになっていません。
M85系のペナモデルを手にしたときに、初めて気がついて、これは不良品だったのかと思うくらいのもの。それこそ名器の系譜にある写真と比較して、それが正しいものと分かるまでには結構悩みました。実は、そのペナモデルで初めて気がついて、M85オリジナルに戻って確認したんですけどね。M85だけを見ていたら気がつかないくらいのものでした。
それから、ウィングバックのモデルの流れを改めてみたりして、83年のM85ツアーフォージドにも、スーパーターニーのM95Rにも、結構明確にその流れが残っていて、その基本デザインの、結果としての秀逸さを改めて確認したものです。視覚から考えれば、デザイン的に山形のマッスルは、番手の流れってものがありそうでしょ。でも、違うんですよねぇ、このモデルの場合は。
8番と9番が明確に、それよりも長いモデルとは別物のフェイスであるのは、なんとなく理解できるもの。モダンモデルにもその流れはありますからね。フェイスが一段と大きくなっているのが分かります。
4番なんかがもう少し山が高くても良さそうなんですが、長い番手として、低く抑えてある。そう見えると、5番なんかはちょっと半端な盛り方で、少し山裾に厚く盛られているように見えますね。でも、これはバックデザインの妙で、4番のほうが、トウ側の厚みがあるんですよ。
6番と7番は同じコンセプトのように見えます。山のてっぺんから、トップラインまでの距離が同じでしょ。
でも、これもヒール側から見てみると、7番のほうがしっかりとヒールがある。ソールが長方形に見えています。
一般的なクラブと同じで、シャフトを揃えて並べてみると、ロフトは番手なりですが、トップラインの高さが同じというのが、この頃のアイアンヘッドのデザイン。そのはずなら、フェイスの高さは同じでも、バックデザインの余裕は徐々に広くなるわけで、でも、バックデザインは2-4番が同じに見えたり、6―7番も同じに見えたり。
そう、よく出来ているんですよ、ホントにね。バックデザインだけじゃ分からない。これだけじっくり見て初めて、チョークの逸話は確かにそんな気がするってぇことになるんです。
それが、本来なら進化するごとに整除されて、見た目も整理されるのかと思うものですが、このデザイン系では、ずっと、これを継承しているんです。オリジナルの偉大さなんですねぇ。これが基本形を作ってくれたわけで、モデルとして優れていることはよく分かりました。
でも、しかして、その優れているとはどういうことなんでしょうかねぇ。今時の最新モデルのコンセプトと違って、ミスを助けてくれるといった印象は全くありません。基本に忠実なスイングをしてみれば、素晴しい球を弾くとしか言いようがない。
例えば、美津濃のMS-1も、コメントするならば、間違っていようが、勘違いしていようが、プレーヤーが振ったとおりに球を打ち出してくれる。そう振るのならば、ボールはこんな風に飛んでいきますってね。M85の場合も、それに近いんですけど、人間臭さがあるってぇのかナぁ。MS-1はミリ単位、M85は5mm単位って感じかな。曖昧というわけでもなく、M85はなんとなく、振り回した人間の思うところを拾ってくれているような気もする。
それって、ミスをカバーしてるってことになる? するてぇと、ちと違うような気もするんですが。
ん~、微妙だ。そうそう、ターニークラシックなんですが、引っ張り出したらグリップがアカンでした。この週末は、今のところ、M85オリジナルがリストのテッペンです。