いろいろ回りからの情報が先行してしまったバイロンネルソン、クリーブランドのモデルです。医者からのドクターストップで、週末はうちで安静にという事だったんですが、過ごしやすい陽気になって、じっとしていられるわけがありません。安静にという要因を自身なりにかぎ分けて、汗をかいても体を冷やさないようにとか、体調管理に気を配りながらレンジへいそいそと出かけてみました。
その主役となったのがこのモデルで、ベンホーガンのメダリオン以来のなんじゃこりゃァ、だったんです。オートマティックトランスミッションのようなイージードライブの印象を、個性豊かなモデルたちの合間に感じてしまったモデルなんですが、このモデルに集中してみると、ロボットクラッチのスーパーモデルですよ、これは。
バックデザインには、これといった特徴は感じ取れないのですが、振り回してみると、えぇってな感じです。
というのは、感じるままに書き留めてみると、スポットが俄然大きい感じがします。上下についてはシビアな感じはするのですが、トウヒールに関しては、かなりダルな感じです。ダルといってもテレビ東京の太った英語親父じゃないですよ。打感にはある程度フィードバックしてくるのですが、ヒール目でも、トウ寄りでも飛距離に大きな変化がなく、ちゃんとねらい目に飛んでくれます。
それに、コメントにあった、インテンショナルが自在という点についても、本当にそんな感じ。マクレガーみたいにターゲットに背中を向けて振ってみれば、ちゃんと被せたフェイスなりに戻ってくるし、その逆も同じ。スタンスを変えずにちょっとトウ寄りに当ててドローにしてみようとしたら、これもまたその通りになるんです。なんかうまくなった様な気がしちゃいます。この感覚がホーガンのメダリオンの時と同じなんですね。
生産の精度の高さだけで、果たしてここまで秀逸なものが出来るのでしょうか。久し振りにちょっと情けなくなっちゃいましたが、それは、大分助けらたってこと。こりゃ当たってないと思ったショットでも、ちゃんと飛んでいましたし、本当にどうしようもないミスでない限り、本当に助けてくれている、まるでデカキャビティのような印象なんです。
何の変哲もないバックデザインに、何が隠されているんでしょうか。じっくり観察して気が付いたんですが、プレシジョンのライフルシャフトも、ステップなかったんですね。ターニーテーパーでよい印象があったんで、余計にこれいいじゃんになってます。
さらに、グリップのサンドラップ、一般的にグリップそのものの素材で、ネットリ感を演出し、刻まれた模様ではそれほどすべり防止にはなっていないものが多い中、サンドラップは全く逆ですよね。グリップの素材ではなくて、その模様の刻みでグリップを確保している。なんか、このモデルについている、すべての印層がよくなっちゃいます。
ウッドブラザースのデカキャビティーと違って、つまらないという印象にならないのは、もちろん、その操作性の良さですし、打感のよさでもあります。
生産精度の高さってものを観察しようとしてみたのですが、別に指を切りそうなバリが残っているモデルを見たことがあるわけでもなく、せいぜいスコアラインの刻みがどっちかに寄っていたり、後付けのホーゼル溶接のあとが波打っていたり、そんな程度。
じぃっくりとホーゼルを観察してみると、きっと若干の調整をされた後のような曲がりが見えます。大切に購入された、初代のオーナーさんか誰かの個人データで調整したのでしょうか。それでもその調整はほんのわずかで、見てくれとしては確かに綺麗な仕上げが、その精度の高さを証明しているものでしょうね。
いやぁ、しかし、驚きました。このモダンマッスルとして一般的なバックデザインの、きっとこれが本来の機能なんでしょうね。いろんなところにクリーブランドの主張があるのでしょうが、まだ読み取れていません。
第一印象は、こんなに易しいモデル?ってとこでしたが、易しく感じるモデルほど、実はあれも出来るこれも出来る、みたいな奥深いものがありそうで、バイロンネルソンがすごいのか、クリーブランドがすごいのかよく分かりませんが、やっぱりおもしろいモデルを手にして、前のめりの度合いを深めてしまったのであります。
すげーや、これ。