もう何も言いません、ってこのフレーズ、何度も使ったようなぁ…。
とにかく新しいモデルが、手元に届きました。ヘーゲンの95年からのインスパイヤモノ、決してウィルソンのスタッフではありません。
以前の真夜中、というか、朝方の静寂の中でフラフラっと寄っていってしまったわけでもなく。最近はそんな余裕なんぞありません。
でも、なぜか、なんとなくというしかないのですが、一瞬でこれ何!って感じだったわけで。H.Yasudaと刻印されたマルマンのスイングカスタムというモデルです。普通に考えれば、それは安田春雄プロのモデルであって、カスタムオーダーの保田春吉さんとか、安田堀左衛門さんとかの個人的な、オーダーモノかもしれない、なんて可能性も秘めたものでした。
その造形から目に止まったものではありながら、安田春雄プロをいろいろ調べて、マルマンとの契約があったことを確認し、ロングアイアンだけオークションに出ていたのが、明確に安田春雄プロのモデルとされていたのも見かけました。
安田春雄プロと言えば、やっぱりアイアンの名手として左右高低自由自在の球を打ち分けて、河野高明、杉本英世と並んでAONに対抗したビッグ3と呼ばれた時代もあったわけですよ。子供の頃に親父に連れられていった読売カントリーでの男子トーナメント、絶対にこのおじさんの声を聞いたと思うんですよね。河野プロに当時は珍しかった小学生のギャラリーに声をかけていただいた記憶がかすかにあるんです。
でも、自身の記憶となるとショーマン安田というよりは、「がははおじさん」の印象。漫画に登場した架空のキャラクターだと思うのですが、絶対に安田プロをイメージしたキャラが、実際の安田プロのイメージに重なってしまっています。
それから、少し前に大徳工業時代のアイアンのセットが、結構大量に出回ったじゃないですか。そのときもいろいろ調べたことはあるんですが、結局、三浦技研とかの背景を売りにして、それなりの価値で自身の手元には来ることはありませんでした。契約の問題なのか、在庫されていたところが現金化を狙ったものなのか、安田プロをあまり語ることなく、三浦技研製ということで流通していたように思います。
ま、それはそれとして、この手元のモデルは、マルマンの安田プロモデル。そう言いきれるのは、マルマンさんに確認させていただいたからでもあります。ZS-051を調べていただいたゴルフデスクへ伺ってみました。即答いただいた内容は、紙媒体で残った資料からの推測です。スキャンしたデータをいただきましたが、これはいわゆる広告で、安田プロの肖像もあったり、いろんな権利のある話なので転載はしないでおきますが、このスイングカスタムというモデルは、間違いなく安田春雄プロの関わったモデルであると判明しているのです。
年代も推測ですが、72年までの戦績が掲載されているので、72‐73年であろうという事、今のマルマンではなく、その全身の会社組織のマルマンゴルフの創業が1971年であり、その直後のモデルと思われるため、スペックなどは無いということです。
でも、手にしたモデルの新品当初の広告が見られるなんてぇのは、ちょいと幸せですね。
安田プロのコメントもいいんです。「マルマンには、世界を制覇した電子ライターの精密技術力があります。その最高技術と、私の多年の経験を生かして人間工学的データを集積し、日本最高といわれるクラブを創り上げました。」
どぉです、すごいでしょ。日本最高!人間工学のデータですよ!まぁ、ショーマン安田としてのコメントかもしれませんが、電子ライターの話と繋げなければならなかったマルマンのブランドとしての知名度もあるんでしょうね。プロのプレーヤーとして、企業との契約という点においても、ジャンボと並んで安田プロは先駆者といわれています。その契約先がマルマンだったわけで、そんなモデルが手元にきたァてぇことで、シェイプの興味がとんでもない話にも発展しているところです。
現役70にしてホンマとの契約プロ。まだ、モデルそのものの話にも至っていませんが、こんな題材から、いろんな妄想がムクムクと湧いてきているところ。いいものが残っているじゃないですか。
やっぱり思うのですが、ものが残っているだけじゃなく、その周辺の情報もしっかりと残っていることで、次へのステップにつながると思うんですよね。
前に消費税が上がった時に何が起こったか。時代の環境は違うかもしれませんが、一瞬の駆け込み需要に企業が沸きかえり、長い長い買い控えに再び不況を感じる、こんな事が確実に起こるわけで、1%づつ上げていこうなんてぇのは、その都度、上昇前の駆け込み需要を、毎年狙った企業の論理に見えてきます、って話が違うか。いいもの残ってないもんね。