このモデルで気になっていた、シャフトが曲がってるんじゃないかってこと、近所の工房さんでは、当時のクオリティーなんてそんなもんでしょ、アドレスした景色が違和感無ければ、輸入物なんてそんな仕上げのものなんだよって。そんな結果で、まぁいいかになっていたんです。
デモね、実験的なシャフトで、いつも見ないほうから観察すると、やっぱり、なんか変なのって、感じがする。マクレガーの初代DXにあった、ビルトイン・ハンドファストほどの違和感はないにしても、気になり続けていました。レンジで当たらないけど、コースで気持ちいい、って事も、なんかこのあたりに原因は無いのかなぁなんてね。で、これもユーミーさんに見てもらいました。お金にならない相談ばかりですいません。
で、やっぱり当時の経験者、さらには実際にいじられた過去からも、この状態を見ていろんなコメントをもらいました。まずは、これは工場出荷のママの状態でしょうということ。
ヘーゲン、というよりはウィルソンということでお話されましたが、その時代ごとのコンセプトで、いろんなことをしている。トウが尖っていて、ヒール側を軽くしたがっている。普通に打って左注意、マクレガーとは正反対のモデルです、ってぇことです。
このウルトラダインは、シャフトが入っているホーゼルのところまでは真っ直ぐ、曲がり無く見えているのです。さらに、ドリルドホーゼルにもかかわらず、もっとホーゼルを軽くしたい意図があって、かなりテーパーに仕上げている。そこにオフセットをつけるために、グイと曲げた削りに見えるので、ヒール側からシャフトのほうを見てみると、曲がっているように見える。でも、これは当初からのデザイン、ということなんですね。
それから、ドリルドスルーホーゼルも、一般的に考えると、一本の貫通した穴と認識しそうでしょ。ヘッドの状態で、シャフト側からそのまま一気にソールまでドリルで穴を開けているように思ってしまいがちですが、このモデルをよく見ると、シャフトと、ソールから見たプラグの穴がずれているんです。ってぇ、本当だぁ。
ホーゼル側から、真っ直ぐ穴を開けていたら、ポケットのあたりに貫通しちゃいます。上からと、下から、トンネルを両方から掘るように穴を開けているんですね。これは気がつきませんでした。だからオフセットの度合いが強いモデルほど、ソールから見たプラグの穴が小さいんですよ、って事でした。
早速他のモデルも見てみましたが、初代ドリルドホーゼルの56年のザ・ヘイグが、ほとんど真っ直ぐの穴に見えているくらいで、他のヘーゲンのモデルは、シャフトと同じ穴が貫通しているのではないことがはっきりと分かりました。
78年のザ・ヘイグなんかは、明確にソールからのドリルの穴がホーゼルのオフセットを作る角度にそって、斜めに入っているのが分かります。
なんか、ハンドフォージドってもんを、手鍛冶とイメージして、大小のハンマーで刀鍛冶のように作っているんじゃないかってイメージしてしまうのと一緒ですね。実際には、一発の機械プレスで、型抜きされるのでしょうが、火花を散らして、何度も打つわけじゃないみたいです。
これに気がつけば、シャフトがソールまで貫通しているなんていう勘違いは無くなりそうですが、手数のかかる生産方法ですよね。また一つなるほどを発見させていただきました。
自身の印象が、これまではマクレガーしか持ち込んでいなかったんで、マクレガーとヘーゲン、というか、ウィルソンの両方を多く手元にしている話を改めてすると、素性が正反対のモデルですよネェ。打ってみて混乱しませんか、って事です。スポルディングも違うし、この3つのブランドは、明確な素性の違いがあって、昔は合うか、合わないかがはっきりしていたはずとのことです。
今ほど、何を振っても同じって事は無かった、って訳ですね。それほど気にしていませんでしたが、レンジではマクレガーが楽しいことが多くて、コースではヘーゲンが楽しいことが多い。
自身的にはマクレガーの打ち方は、知っている打ち方で、打てるんだっていう経験が、時に散漫なゴルフをさせてしまうのです。でも、ヘーゲンは上手く打てない意識が、一つ一つを大事に振らせてくれて、結果、集中したゴルフが出来ているんじゃないかって、思う次第ですけどね。
道具趣味じゃなければ、マクレガーをコースで打つのと同じ事になっちゃって、できるはず、ってぇ経験則が余計な力みや、無理をさせるんですねぇ。全く違う素性だから面白い。
やぁっぱり楽しまなくてはね。