って言うのは、カタログ本なんかのお偉いさんたちの対談なんですけどね。次世代を予想して、いろんなことをお話しされているんです。雑誌系印刷メディアなんで、その回読は既にもう少ないでしょうが、手元に残っちゃってる。別に揚げ足とって、ほらちゃうやん、なんていうつもりは一切ないので、世間話のつもりです。


いいもの残してくれました!-future teller
時は90年代前半、道具の主流がアメリカから日本発信に移ってきたという時期です。ウッドはビッグバーサとか、まだまだ200cc前後のメタルが主導。スポルディングのバレイン(マンモス)や、ウィルソンのホエール、今あったらグリンピースに総攻撃されそうなネーミングですね。その大きさを謳っているものも、せいぜい220cc。今見てみると、小さいですよねぇ。既に現在では消え去ってしまいましたが、カーボンヘッドというのも大流行の時代。

この対談では、メタルは上級者用、初心者用はカーボンで、ロフトやシャフトの組み合わせで、パーシモンも初心者向けがあるとされています。メタルが上級者用という話では、そのシェイプがパーシモンと同じ傾向にあって、でも生産に当たっては内部構造が限られているので、結果ヘッドスピードの速い人が使わないと、ボールが上がらないということです。

いまだに自身も、一度もあたった記憶のないメタルがありますし、現役当時は年寄り臭いように感じていたカーボンは、一度も手にした事がありません。対談曰く、一般に使いこなせそうにはないスペックのメタルを、プロと同じモデルとか、最新のモデルというだけで飛びつくゴルファーは多く、実際に打てないと、やっぱり打てないやと言いながらも、それで満足している、とあります。確かに。当時はそんなだったかな。若造からすると、それでもたまぁに当たるんですよね、そんな難しいモデルでもね。なんか、今と一緒ジャン。
いいもの残してくれました!-future teller
アイアンなんかについては、軟鉄はパーシモンと同じ運命をたどるとあります。この対談は、メーカーの人ではなく、クラブ設計家の対談で、精密にいろんなアイデアが盛り込まれるロストワックスのステンレスが、生き残るだろうとされています。素材の違いなんかについては、そんなものわかりゃしない、って言う論理ですね。

ツアープリファードが上手く打てないとき、あたりが変でも、距離出ているもんですから、これがステンレスモデルの打感なのかなぁ、なんて、思っちゃう輩からすれば、ステンよりも軟鉄に威厳を感じてしまっているんです。

有名な音楽プロデューサーも、最近のどこかの雑誌だか、ウェッブだかに、「ケネススミスのアイアンセットを買った。でもステンレスだった…」なんて話しがありました。“でも”って言うことは、やっぱり威厳のブランドには軟鉄を期待してしまうんですよね。
いいもの残してくれました!-future teller
実際、ケネススミスのアイアン、調べてみると製造工程にとてもシビアな管理が必要な、ステンレスの鍛造なんてモデルもあるようです。ステンの素材にもよるんでしょうけどね。

それはそれとして、シャフトの多様化も、一般を惑わしているとあります。メーカーがセットしてリリースするものは、昔は3種類くらいしか選択がなかったものが、カーボンの普及で、お店に並んでいるものからの選択で、自分に合うものに会う確率が極端に低くなったとあります。
いいもの残してくれました!-future teller
今でこそ、カーボンに限らず、シャフトの特性なんかはかなり知れ渡っていて、でも、光物趣味の自身ですら、ダイナミックゴールド以外は、あることは知っていても、何がいいのか分からない。

自身が一番良く把握しているのは、今のところターニーテーパー、プロペルアクション、プロフィットなぁんて言う、クラシックシャフトばかり。ダイナミックゴールドやダイナミックもありますが、均一なキャラクターが、200400の違いを明確にはしてくれません。

プロペルの1と2は確実に違いますよ。3なんかは確実に柔らかくしなってくれます。自身にはヘッドが暴れてしまうので、使いこなせません。
いいもの残してくれました!-future teller
設計家さんたちの対談では、結局のところよく言われることですが、自身がどんなゴルフをしたいか、という事に収束しています。その通りですよね。

プロや競技で上位を目指す人なら、それが使いこなせたらそうなれるでしょう、ってモデルを薦めると。月一の接待付き合い派であれば、カーボンヘッドの12度ロフトドライバー、ロストワックスのグースモデルをオススメ。もう少し上手くなりたいという人には、いろいろと相談に乗りますよ、ってぇことです。それでも、もっと飛ばしたいのか、曲げたくないのか、止めたいのか、いろんな質問があるそうです。
いいもの残してくれました!-future teller
でもねぇ、自身なんかを考えてみると、いろんなステージで、その興味って変わるじゃないですか。

長い目で見ると、ガッチガチに固まったスペックの道具を長い事使うより、なんとなく使いこなせる範囲のモデルで、楽しみながらステップアップしたいんだよなぁ。

まぁ、いまだに軟鉄アイアンがしっかりと残っていることは、当時としては予想できなかったのかもしれませんが、それと同じで、ゆくゆくのことはその道のプロでもわからんという結論。だからこそ、文字で残っているものよりも、製品として残っているいいものを観察しながら、いろいろと思いを巡らせて楽しんでしまうのです。