いいもの残してくれました!-Haig Ultra 70 2 ioron
こないだやっと手元に来た、74年の2Iに引き続き、70年も手元に来てくれました。74年同様にヘッドだけ。74年と同じだけのお悩みが、つらつらと脳裏に浮かんでくるのですが、近所の部品屋さんでセルを揃えて、近所の工房へ組み立てを依頼しました。

ということで、まずはこないだの74年と全く同じ徒然があるのですが、手元の70年のセットと比較してみました。ヘッドだけの時の写真は、撮り損ねちゃいました。組みあがってからの写真なんでプラグが綺麗に収まっています。
いいもの残してくれました!-Haig Ultra 70 2 ioron
まずは、こないだ気がついた刻印の入り方。今度は手持ちのセットのほうが綺麗なんですね。74年のサークルの違いのように明らかにと言う程でもないのですが、ヘイグウルトラの刻印が、かなり力強く、深く入っています。真ん中のロゴは同じように綺麗に出ていますネェ。でも、70年のこのヘッドの、なんじゃコリャのところ一箇所。ソールのウォルターヘーゲンの刻印が、ドリルド・スルーの穴にかかっています。
いいもの残してくれました!-Haig Ultra 70 2 ioron
端っこが穴に落っこちちゃってる。こんなクオリティーもあるんですね。刻印のことなんで、機能には関係ないものなんでしょうが、並べてみると、違うセットモノ然としてしまいます。だからどうってこと無いんですが、この時代のもの作りの生産管理が、こんな状況なんでしょうね。ほのぼのと言う感じですよ。

ここへ来て立て続けにヘッドだけを手にして見て、シャフトの付いた完成品の状態よりも、詳しく観察できることを知りました。シャフトが無い分、扱いも気を遣わないし、なんつったって、かなり前のめりで見ることが出来るんですね。それに感覚的にではありますが、静的バランスの重心点なんかも、ほっほぉ~このあたりかぁ~、なぁんてぇのもわかったりします。
いいもの残してくれました!-Haig Ultra 70 2 ioron
2つのヘッドを並べて、比較して見たりすると、シャフトがあるときにしていた観察よりも、目の前で比較することが出来ます。トウ側から見たときのシルエットの感じとか、エグリがどんなところに効いているんだろうかなんて妄想も、さらに広がってきてしまうのです。でもやっぱり、この時は球を打てないのが本当にもどかしい。目的のある道具ですから、観賞用にこのまま、なんて事は微塵も頭をよぎることも無く、とにかく早くクラブとして組んでみたかったなぁ。

でも、遅い時間の帰宅では工房への道のりも遠く、ひたすら磨いてました。いつもならスチールウールで磨いて、その後ケミカルを使っておしまいなんですが、時間があるごとに、同じ事を繰り返してしまいます。いわゆる“なで回す”ってやつですかね。70年と74年の違いって、クラブの状態で見たものと何も変わらないはずなんですが、ここまで目前にしてみると、ソールのフレアーの出方とか、曲線で形作られているウェイトの造形なんかが、アートにも見えてきますよ。
いいもの残してくれました!-Haig Ultra 70 2 ioron
車のデザインとも似たところがあるかもですね。CADなんかじゃなくって、人の手でクレイの型から作り出されて、型に起こされたって言う感じですか。あまり書き留めていくと、病的になりそうです。

でも、ヘッドだけだと、機能のイメージが湧いてこないところもあります。持った感触で、シャフトの重さとか、シャフトの先にこのヘッドが付いて、ボールを打つと、慣性がこんな風に伝わってなんいて言うイメージが、ヘッドだけだと出来ません。ホーゼルを持って、そんなイメージを湧かせようとしても、指先では重くてわからん。

機能を云々するには、パーツで見ただけでは判断できないですね。目の不自由な人が、象とはどんなものか、触ってみるお話みたいなものです。尻尾だけを触って、象とは細長い生き物なんだと理解したり、鼻だけを触って、消防ホースのようなものだと理解したり。全体を理解するには、完成品でなければいけません。

やっと形になって、早くふりまわしてみなくちゃですよ。