一方の流れは、いろんな資料を漁っていましたから、なんとなくこの方向なんだよなぁって見えるマクレガーです。M85の流れから、56年の945まで飛んじゃってます。普通に考えれば、間隔があいたなんて思っても見なかったんですが、54年のウォルターヘーゲンを手にして、この間は何してたんだろうなんて思っちゃいました。


いいもの残してくれました!-50's model

ターニーブレードが徐々に進化して、M85もカラクロムになるでしょ。一方のヘイグウルトラ、って言うか、ウィルソンは全然違うコンセプトで展開しているんですよね。自身の趣味ものって、50年代に集中する傾向があるんです。実際の記憶などあるはずの無い時代なのに、なぜかすごく郷愁がある、前世がそこなのか、守護神がそこで活き活きしていたのかもしれません。単車もその時代のものをレストアして乗り回していましたし、音楽もその辺から始まりました。昭和で言えば30年代に入ろうかという時期、まだまだ経済も黎明期ですから、実際に生活していたら、大変だったろうなぁ。


いいもの残してくれました!-50's model

で、その一方の雄、自身はヘーゲンといい続けますが、時に、ウィルソンと解釈いただいても結構です。54年モデルのザ・ヘイグ。状態によるものかもしれませんが、マクレガーほど古臭さを感じないヘッドですよね

グリップの細さとか、リマインダーグリップには古いなぁって言う印象がありますが、ダイナウェイトのヘッドだけは今でも通用しそう。

打ってみても、ほんとに面白い操作性です。色注しの具合も、赤に青、黄色なんかも入って、もしかしてご本家との差別化かもしれませんが、マクレガーよりは数段、何かをしている感じがします。

様々なモデルがありますが、この色注しを手持ちのタッチペイントで出来なかったのはこのモデルとVIPの微妙な色合いだけです。青というか、水色のタッチペイント、いまだにありません。昔のエルフトラックの色が近いんですけどね。いくつかの資料には、プロは使うと球が上がりすぎてコントロールしにくいとあります。それはアマチュアにとっては大変使いやすいって事ですよね。それに広めのスポットから、右手を押し込めば、ターゲットに背中を向けなくてもドローになるあの球筋。56年の945がモダンシャフトとの相性がよく無いせいかもしれませんが、ドロー打とうと思ったら、腕力と体力がすごく必要になるんです。いいとか、悪いとかではなく、使い手を意識したものづくりの考え方、同じゴルフって言うスポーツでもプレーヤーの数だけ、いろいろな考え方があったって事ですよね。


いいもの残してくれました!-50's model
その56年の945ですが、手元のモデルは、モダンシャフトにリシャフトされて、きっと状態が悪かったんでしょう、かなり研磨されて、一時期流行った黒メッキのような処理がされています。2Iだけ、別に探して、925だったのですが、オリジナルのシェイプを残しています。この2つを比較すると、角の取れ方は全く違います。945は、まぁるくされちゃいました。残ってくれただけラッキーとしましょう。カラクロムもその処理の途中ですべて剥離されてしまいました。今、見てくれだけ、復活させていますが、当時とは比較にならない薄いメッキなんで、色目の雰囲気は全然違います。黒メッキの表面処理が剥離できればもう少しメッキが乗るんでしょうけどね。

925のオリジナルシャフトの状態で少し打ってみた時には、ナヨナヨっとした印象でしたが、2Iでも低い弾道でちゃんと当たりました。でも、他のセットと同じモダンシャフトにしてみたら、全く当たらなくなっちゃたんですよ。レンジのマットの人工芝を、引っぺがすくらいの勢いで打ち込んでも、スポットにやっと届くかって印象。

この経験から、モダンシャフトへのリシャフト、何でもいいというわけではなさそうと理解しました。このモダンシャフトの印象が強いので、945というモデルはやっぱりトミーアーマーで、難しいもんだってことになっちゃってます。余計にヘーゲンとの比較で違う路線に感じてしまいました。オリジナルなら、もうチョイ違う印象になるのかもしれませんね。


いいもの残してくれました!-50's model

年式的に次には57年のウィングバックが手元にいます。MTターニーアイアンのカラクロムです。シャフトはオリジナルのターニーアクション1ですから、ペナモデルの刻印が無ければM85ということになるんでしょうか。

これはトニーペナを掘り下げるきっかけになってくれたモデルでもありますが、実は、ウィングバックの山が、番手の流れから見ても絶対に不揃いなのは、このモデルが教えてくれたんです。このモデルで発見して、M85に戻って確認したりしました。83年の復刻版にもその影響が見える様な気がします。結局それは、ペナさんが人間的にデザインしたからそうなったんだと勝手な結論付けをしたんですが、英語の怪しいイタリア移民の感性をこのモデルで十分に理解させていただきました。


いいもの残してくれました!-50's model
この途中にも58年のバイロンネルソンの240ウェッジとか、152156M85から派生しているダブルサービス、ダブルトラブルなんていうウェッジがいますが、それぞれいろんなストーリーを書き留めたので、ここではすっ飛ばします。

いよいよ60年代に入っていくのですが、58年と59年は手持ちのモデルの年表でも産業革命的な時期なので、これは次回に回しましょう。

なんか、ほんとにこのあたりのことに思いをめぐらせていると、文字が走り出しちゃいます。