そろそろ、マクレガーに戻っていきましょう。もうたくさんのモデルを紹介しましたから、手元に来てくれた時系列はばらばらです。これは例のアメリカの友人が極初期のころに、スンゴイのあったよ、秘密にしておくから、楽しみにしていて、っと言うこと。なんとガレージ前のご自由にどーぞ、週末まで残ってたら、捨てちゃうからっていう、引越し整理の家庭用品の中から拾ってきたっていうことです。


いいもの残してくれました!-PT 01
友人の興奮度も、到着してそのわけが分かりました。それは58年のPT1、リセッシュドウェイトの銅フェイスです。年式違いですが、11番とダブルサービスの両方を含み、またなんと同じ年式のPT1Wヴェロシタイズドウッド、ドライバ-、ブラッシー、スプーン、バッフィーまで含んだ、ホントのフルセットなのでした。当初はV.I.P.リミテッドに開眼するまで、ウッドにそれほど興味が無く、一部は糸巻きがほぐれたまま、スプーンにいたっては、シャフトを踏んづけたのか、いくらかの凹みもありました。さらに、素人化粧直しで、ボディーもフェイスも同じ色、シャフトが凹んでいるものは、塗装を落とした梨地のままで手元に到着しました。ですんで、しばらくはそのままで、リセッシュドウェイトの初期型アイアンを楽しんでいました。


いいもの残してくれました!-PT 06
それにしてもウェッジまでそろってというのは確かに初めてです。なぜか他のモデルよりも感じさせる無骨さが、とても古い印象を受けますし、プロペル1のシャフトバンドが綺麗に輝いて、これ、硬いよってメッセージを送ってきます。


いいもの残してくれました!-PT 05
初めて振り回したときは、これが昔のシャフトかぁ、ホントに鉄棒みたいだなぁと感覚を覚えていたのです。いまだにしなりを感じたことは無いです。どっかで書いたと思いますが、これを打つようになって、バンバンスイングを発見したと思います。コースでは散々な目にあいました。練習場ではいいのになぁ。力みですよね、これでいい球出してやろうっていう。まだ幼いなぁ、そのあたりは。


それと、エンドキャップがほとんどすべて失われていましたが、オリジナルのレザーグリップの程度の良いこと。昔のお手入れセットを探したところで、グリップオイルは乾いちゃってます。靴墨の保湿クリームや、皮革用品の汚れ落とし、昔のエトニックというゴルフシューズの皮底オイル。いろいろ試して、結果、ホームセンターの皮革お手入れ用品に並んでいる一番安いミンクオイルで油分を補うのが一番ということも発見しました。単車のときのジャケットやグローブ、ブーツの光沢磨きじゃなくて軽い防水に使ってたやつです。


いいもの残してくれました!-PT 04
しっかし、レザーグリップっていいですね、とてもソッリッドな感覚だし、細くても指が遊ぶ感覚がありません。自身のグリップはオーバーラップですが、左手の人差し指の力が、見事に抜けます。右手の小指を乗せておくだけで、全然不安が無いんですよ。このあたりは人それぞれの癖でしょうけど、ソフトなクリップだと、右手の薬指と当たって、いまだに左の人差し指の親指側にはちょっと豆っぽくなっちゃうこともあるんです。程度のいいレザーだと一切出来ません。その代わり、こりゃダメだねって、つるつるレザーだと、今時グリップより、派手にそこが痛くなります。

このグリップをパーマラップにしたくなくて、初めてちょこちょこ登場してくる古い職人さんのお店を訪ねました。そこにはリプレイス用のスイングライトのグリーンはもちろん、時にはゴールドや白もあったり、50周年や、ピンの純正グリップ、60年代のバラアイアン、ウェッジとかごろごろしてますので、この趣味をお持ちの皆さんなら、ご存知のところかもしれません。

2本ほどレザーがずれて、下地が見えていたので、巻き直しをお願いし、但し、現実的に使うんならラバーにしなさいってアドバイス。イヤー、このグリップ使いたいんでぇと、何とか頼み込んで、これはスポルディングかな?キャップ探してもらいました。引取りのときは、このグリップ新品みたいだねぇって感心されてましたから、キャップしてもらってよかったぁ。

8Iだけはラバーに交換されていたので、後日、パーマラップにしてみました。上がラバーで下がレザーです。並べてみると分からないでしょ?


いいもの残してくれました!-PT 03
いかに力を抜いて、スポットに当てるか、いろいろ振り回しているとやっぱりヒールよりで打つじゃないですか、この時代あたりのアイアンって。でも売りは集中した一点スポット、ダイヤモンドデザインの真中で打てって事ですよね。一生懸命やってみました。でも先っちょに当たる感じで、インパクトで完全にフェイスが開いているのが分かります。ハーフで打つと、打ち込まないで手ごたえのいい球になるんですが、振り回すとダメです。で考えたのがインサイドアウトで打ち込むこと。フェイスのどこに重心があるか意識して、インパクトを想像し、ボールと重心の距離は出来るだけ短く、でも重心がボールよりも外側にあれば、フェイスが被って入る方に力がかかりますから、外に振り出してやる。なんか文章にすると偉そうですが、感覚的に私にはこれでしか打てません。だもんで、今では腰が止まったり、ちょっとでも早く前傾を解くと、左へさよならになります。残念なことに、これでもドローにはならないんですよ、でもいいんです、素人の懸命な努力の結果です。寛大な目で見てやってください。


いいもの残してくれました!-PT 08
それとウッドですが、皆さんのように詳しいわけではなく、背景はまだ勉強不足です。ただ、この糸巻きのほつれに加え、ヘッドが少し緩んで、トップでヘッドが少し回る、コキって感覚がグリップに伝わったりしたんで、コリャやばいと探したのが、また別の職人さんの工房です。挿し直しとして、作業をお願いし、糸巻きも使うことを前提にネック寄りに多く巻いてもらいました。凹んだシャフトも相談し、ハードに使うわけじゃないならということで、くるまで言う、いわゆるデントリペアで直してもらっちゃいました。バックウェイトが溶け出して?はみ出してもいますが、使ってやろうと練習場で様子を見たんですが、やはりこの年代は見る見るうちにインサートが痛む様な気がします。Vトップの修理が難しいといわれるインサートですが、ここの職人さん曰く、壊れたら直せばいい。パーシモンで修行したから、任せなさいって事。結果、V.I.P.も塗装し直しちゃうし、後々アイアンのセルの割れなんかも、お願いしたりすることになるのです。


いいもの残してくれました!-PT 07
今は優しく振っていますが、いい球出ると、やっぱり振り回しちゃう。アイアンと同じ振り方で、ラウンドではほとんどプッシュアウトですが、12回は納得のドローが出ます。ドローが出ると思って、毎回右向いてるんで、ってぇことはフックって事かもですが、もちろんスコアにはなりません。50年以上も前のモデルとは思えない、今に残ったいいものですよ。