いいもの残してくれました!-VIP limited 01
初期型からしてV.I.P.、やっぱりこれはアスリート向けかなと感じたのは現代の自身のようなアマチュアだけじゃなかったのかもしれません。高いホーゼルからしてスポットで捉える事、ヘッドの返しが難しかった初期型から、3代目になるとV.I.P.をネーミングに頂きながらも、バックデザインは大きく変わりました。ニクラウスの名前も無く、ただ、限定販売というイメージを残して、リミテッドという物売りのコンセプトは踏襲され、名前にも組み込まれたモデルのようです。このデザインも後々の多くのクラブとコンセプトを共有していますよね。

ホーゼルは高いままですが、マッスルの盛り方をトウ側に流体力学的に移しています。後にグレートスコトットとか、ベンクレンショウのテキサンモデル、R65系なんかに通じるデザインです。


いいもの残してくれました!-VIP limited 02
ステップソールのモデルがキャプランの本には出ていますが、手元にあるのはスタンダードソールなので、もう少しあとのモデルかもしれません。このモデルは結構初期の段階で手元に来ていたので、こんな古いモデルで今のボール打っていいんだろうかと、恐々打っていたモデルです。が、壊れたら、ままョ、のつもりで、初めて振り回すことを恐れなくなったモデルでもあります。結果的に全然問題ないことを発見させていただきました。



ご覧頂いている通り、自身の興味はほとんどアイアンでした。それは単純に手を加えずに、使えること。この趣味の多くの皆さんは糸巻きボールも捜して、それでプレイされたりしているようですが、糸巻きで無ければ使えない道具は、いずれ飾りになるのが早いかと思いこんでたからです。さすがに感触は全く別物ですけどね、劣化の早い生ものボールは、クラブより先に往ってしまうのではないでしょうか? 


いいもの残してくれました!-VIP limited 03
だもんで、ウッドにはこのリミテッドが手元に来るまで手を出しませんでした。が、アイアンのおまけとしてセットのウッドが手元に来てしまったのです。でも、親父お下がりの69年を手元にしていましたし、お世辞にもいい状態ではなかったので、大全科に載っていた、ウッドの塗装修理の仕方なるものを実践する練習台にし、われたりしても構わないつもりで、練習場のワンピースを打ってました。転写マークは消えていくし、自分で塗ったクリアは皺が寄るし、曇るし。



いいもの残してくれました!-VIP limited 04
ところが、昔、打つころままならなかった69年のイメージからすると、あたるんです、これ。っていうか、破れかぶれで振り回すものの、何とか当てようと、すくい打ち、ライナ-でねずみ殺しやウサギ殺し、右サイドネット狙いや(狙ってない!)、どこ行っちゃった?の左ネット打ちをへて、当たるようになってくるんです。

おまけに、そのあとに今のデカヘッドを打つと、あれま、自分にこんな球が打てたんかいって球が出るようになっちゃうんですよ!練習場ではオートティーアップの高さが合わないのが面倒ですが、それが良かったかも。高めのティーアップで、フェイスの右上のビスのところで打つことを意識して、ちょっとだけ下からのイメージですが、やっぱり自分的には外に振っていきます。あら不思議、ドローって言うんですか?練習場では今時のデカヘッドとそう変わらない飛距離もたまに出ます。それと、今時ドライバーでは左に行っちゃいそうなヒール打ちもスクリュウ-みたいに真中に戻ってくる。ギア効果って言うんですよね。いいじゃんこれ、ってこととで、何度かラウンドしちゃいました。ただ、汚いのが玉に瑕で、まぁキャディーさんとの会話には事欠かなかったです。


いいもの残してくれました!-VIP limited 05
話は飛びますが、これ以降ウッドも視野に入れ、ヘッドの緩みとかのあるものにも行き当たり、修理できる工房を探していたところ、あったんです。差し直しや糸巻き、曲り直しなどなど、昔からの作業を料金表に載せているところ。

ある日、ここの工房で、なんと転写マークの新品を見てしまったんです。職人さんからは塗装しなおせば、かなり綺麗になるよって、あまぁ~い囁き。コスト的にはかなり悩みましたが、思い切って作業をお願いしました。そしてご覧のような新品です。さらに、壊れたら直せばいいでしょ、ってお言葉も頂いて、ウッドも、多くの場合はアイアンとともに手元に集まるようになったのです。


いいもの残してくれました!-VIP limited 06
フルセットで古(いにしえ)を楽しむ事になり、今までほとんどの資料で読み飛ばしていたウッドの部分もじっくりと読むようになりました。曰く、このV.I.P.はティーソールという名称で、アイアンのステップソールに対応してFWなんかの芝の抵抗を軽減させたもの。たしかにソールプレートすごく小さいです。でもそのおかげで、ディープなフェイスで、重心は高そうです。69年と比べても少し造形が違いますが、ウッドは個体差があるみたいで、アイアンの観察のようには行きません。まず、打ってみること、壊れたら直しましょう。今時の道具に、しっかりと通じるいいものが残りました。またまた今の世界も広げてくれました。