なんとなくお分かりの通り、私、いい歳だと思います。当時からのターニーというと、R58とかR68とかホンマに行く前、腕に覚えのある方々が通り過ぎていくモデルが多かったような気がします。
MTターニーと、もうひとつのラインにターニーカスタムってありましたよね。この手元にあるターニーカスタム985で、そんなことを確認しようといろいろと調べ始めたときのことでした。キャプランの本にあるマクレガーのカタログの表現ではカスタムというのはライナップではなく、カスタムメイドのクラブの総称なんですね。今で言う大手のフィッティングモデルです。
どこまでオーダーの自由度が利いたのか、いくらか80年のカタログから読み取れるのは、スーツで言うパターンメイドです、アイアンでは4タイプ(1:高重心の985スタイルはラウンドトウ、ロッカーソール 2:集中ウェイトスタイルのダイヤモンドバックはハイトウのキャンバーソール 3:低重心V.I.P. スタイルはトウもソールもスタンダード 4:高弾道が可能なウィングバックスタイルはスクエアトウのスタンダードソール)、シャフト、グリップが、ウッドでは素材(ソリッドパーシモンか合板)、タイプ(シャロー、ミディアムディープ、ポピュラースタンダード)インサート、色、シャフトとか、いくつかのものから組み合わせられて、カスタムショップというセレクトされたネットワークから提供されていたとの事です。
V.I.P.やM85の復刻版、それと自身の正体不明のダイヤモンドバックも、この流れから出てきているように想像できます。このパターンメイドの方法は、カスタム製作を始めてしばらくしてからのものと思われますが、当初はもっとバリエーションのあるものだったでしょう。キャプランのはじめ書きにも、カスタムとプロオーダーはカタログに掲載されなかったモデルがほとんどで、彼の本にも掲載がないとされています。
ついにカタログモデルとなったターニーカスタムがこの985アイアンであり、693ウッドでもありました。両者ともに復刻版という趣は無く、そのイメージを踏襲したその当時ものといった風情です。先ほどの80年のアイアンチョイス、その985スタイルとはこのカスタム985、トウとソールが違って、スクエアトウにキャンバーソールですから、やはりカスタムモデルの先行品だったのでしょうか?
製造は職人の手作業で、あらゆるスペックが出荷に当たって精査されていたという、高級品としての位置づけです。すいません、当時はそんなイメージ、全然ありませんでした。
さて、そんな高級品ですから、当時ものの最新スペックかと思いきや、わざわざカタログには伝統のTIMとかTISシャフトで提供とあります。でも、プロペルもありますって追記がありました。手元のはプロペルですから、スタンダードなものですね。
このモデルの大のお気に入りは、たぶん手元にあるマクレガーモデルの中でも、ソールがホントに薄いモデルのひとつってとこです。数字的には945やオリジナルターニーブレードも同じくらい薄いのですが、シンプルデザインのコンパクトヘッドで、余計に強調されています。
オリジナルターニーブレードのシルバ-スコット985とバイロンネルソン259と比較してもしゃもじのようなでっかいトウとは別物です。
このカスタム985の2I、ホーゼル側から見ると、全部ホーゼルに隠れちゃうんじゃないかって感じ。こんなん打てるんかなと思ったのが第一印象です。
それに、一連のモデルと比較して軽いこと、これだけシンプルな造形ですから、ヘッドの材料も少なくてすみますよね。贔屓目に見てしまいますが、軽くて、とても操作性がいいように思います。
打つんじゃなくて振る感じ。マクレガーには珍しい感覚です。スコアラインもフェイスいっぱいに入っていて、小さいヘッドをイメージし、サークルラムにも通じる見た目です。
打ち込んでもいい球出るのですが、シャフトが“どよぉん”ってたわむ感じが手に伝わり、その必要もなく打てる、華奢な感じでもあります。
スリム、シンプル、自身とは全く逆の感性のモデルです。感性は逆ですが、今の体力には合ってるかものモデルです
珍しく新品で手元に来たターニーカスタムのウッド、W85というモデルの1、3、4を並べてみました。オイルハーデンドじゃなくて、オイルトリーテッドの刻印です。
ダイナミックのSSというシャフトが挿してあり、レジ番号は1Aという、なるほどこれこそはカスタムラインで作られたものかと唸らせるものです。ホントかなぁ?