長くなっちゃうんで、パート2です。
見つけた近所の工房で相談していくうちに、レジナンバーを諦めるとともに、ピン留めも諦めることとなります。これは使う前提であれば、今の接着剤なら十分な機能を果たしますから、良しとします。工房さんには抜いたピンの頭だけ使って、穴を埋めようかとも提案されましたが、使っていくうちに落ちるかもしれないけどということで、やめました。
ヘッドの黒錆も、自分で出来る最大限の磨きをして、良しとします。番手によっては取りきれない深い錆や、傷が残ったり、フェイスがつるつるになっちゃたかもですけど、いま使う限り、不具合はありません。
話は変わりますけど、いろんな作業を自分でなさる皆さんて、すごいですね。感心しきりです。単車やくるまを自分でいじっていたときは、必要な設備もあるし、自分の整備の腕のせいで、性能を生かしきれなかったり、自信が無かったりで、使い倒せませんでした。ですんでゴルフモノは任せたほうが良い部分は、任せるようにしています。
さて、シャフトですが、工房さんに泣きついてお手持ちの抜いたシャフト、DGのS300を譲っていただきました。長さも昔のアイアンですから2Iでも39インチ、中古のロングアイアンのもので応用できます。この時は、これを使って飛ばしたい、正確無比なアイアンショットをしたい、なぁんて考えていなかったのもですから、何でもいいです、振り回せればというシャフトでした。
いよいよ交換作業を依頼し、ワクワクして作業途中にも工房を訪れてみます。すると、まず、何本かピンが外れない。このピンは微妙な楔形になっていて一定方向にしか抜き差しできません。また、メーカーオリジナルのままだと同じ素材で出来ているので熱を加えても同じ係数で膨張収縮するので、ほとんど力任せです。ご覧の通り、抜いたシャフトのチップ側は例のオイル漬けヒッコリーと接着剤の残り以外に、しっかりと錆が発生しています。何しろ50年を超えてますからね。さらにシャフトの錆からも想像できる通り、ホーゼル内にも大量の錆が発生しています。
ここで工房さんのワンポイント。池に落ちた球をアイアンで拾おうとする方、ホーゼル内に錆がでて、最近のグラスビーズで隙間を埋めたアイアンはガタが出たり、徐々に抜けちゃうこともあるからねって事でした。
錆取り潤滑剤に漬け込んでもらって、ポンチをひとつ犠牲にしながら、すべて抜いてもらいました。ホーゼルの掃除などは問題なく進み、また最も錆の程度の悪いサンドウェッジはE9ものバランスで鉛がしっかり入っていたこと、ロープロファイル(ロートウ・ローヒール)のくせに重心が意外と高いこと、ホーゼル溶接型の鍛造ではなく、一体で鍛造されていそうなこと、ヘッドの重量は調整可能な範囲内であること、シャフトはサビサビだけど重量はこれくらい、グリップの重量はどうで、ウェッジ以外もバランスはやっぱりホーゼルの鉛で調整されているなどなど、さすがに興味を持ってあたっていただいた工房さんです。いろいろと発見していただきました。
そして新たに挿すシャフトはこんな重量だから、調整範囲はこんなもんで、グリップの重さはこれくらいがいいと、ほんとにいろいろと相談させていただきました。
接着剤で挿していただき、大体D2合わせ、2Iで39インチ合わせですから、昔のままですね。ただ、例えば7Iで460g前後は少し重めかな。ちなみにサンドウェッジちょっと新しいカラコルムですが、500gを超えました。ヘッドだけで330g超え、E6まで落としていただきましたが、後々使い始めてこれだけの重さ、上手く利用できると強い味方になりました。
しかし、実はここで問題発生です。ロフト・ライの調整を最後に行う際に、ジグにヘッドが固定できないという事態になってしまいました。ロープロファイルのおかげで、ロングアイアンが固定できず、調整が出来ないのです。比較が悪いかもしれませんが、右からデカフェイスキャビティのWBの5I、M85の5Iと2I、クラシック985の順でフェイス比較してみました。トウがわの高さが足りずに、ジグがかまなかったようです。お一人の工房なのでだいぶ苦労されていました。工具の調整とか、新しいジグのパーツを作るとかまでおっしゃっていただきましたが、そこまでお願いするのは忍びなく、ちょっとだけ素人の手を貸して完成していただきました。
ご自身で作業される皆さんと違い、工程途中の写真はありませんが、化粧直し以前の状態や、今の状態を見て、簡単じゃなかったことを記憶しておきたいと思いました。
完成したM85、そのものについては、次回に再びです。