
先週「ジプシーのとき」という映画について書いたらちょっぴり反響があって嬉しかったので、
同日にハシゴした「アンダーグラウンド」はもうちょっとくわしく書いてみます。
(みんな仲間に飢えてるんだきっと…!)
UNDERGROUND
アンダーグラウンド(1995)
監督の名前も役者の名前もなかなか覚えられない、えらぶ基準はたいていあらすじ…の、根っからの野次馬視聴者なこの私が、ほぼ唯一胸を張って大ファンっていえるのがエミール・クストリッツァ。
そしてその代表作がこの「アンダーグラウンド」。
上で貼ったトレーラーでもしょっぱな「リリー・マルレーン」が鳴ってるのでお察しなんですが、第二次世界大戦~のお話です。…ですが、悲惨な戦争がテーマなのになぜかおまつり気分満載のふしぎな映画。
世界は残酷で、かなしくて切なくて、でもすごい陽気なのねエミたんて。変な子!

エミたんっていつもそう!
せっかくなので あらすじ。
ナチス占領下のユーゴスラヴィア。
パルチザン(ナチスへの抵抗勢力)のマルコとクロ、ふたりが恋する舞台女優のナタリアの三者が軸になった群像劇です。

おっさんやんけと思うなかれ いいおとこだよ…!
ナチスに囚われた親友クロを救出したのち、マルコはクロをはじめ、連座が危ぶまれる身内たちを地下室にかくまいます。なんと20年も。
しかも、とっくに終わった第2次世界大戦が続いていると信じ込ませながら…。
地上では戦後のマルコが出世街道まっしぐら。妻にしたナタリアと優雅に暮らしている一方で
地下のクロを中心としたコミュニティでは、空襲に怯えながらきたる決戦にむけて備えています。
空襲なんてマルコがでっちあげているだけなのに。
邪魔者たちを地下にとじこめるだけではあきたらず、
密造させた銃を売って武器商人としても成功するマルコ…
ゴミ…? ʕಠﻌಠʔ
…でもね私にはゲスの極みマルコが素敵に見えるんです
だってぜんぶナタリアのためなんだもの。
クロがむりやりものにしようとしていたナタリアが欲しくて、親友たちを閉じ込めたマルコ、
共犯者にされたことに苦しんでどんどんすさんでいくナタリア、
破滅型というのか、病的な関係性なのだけど、私、こういうの、好き…!(ひとごと)
第二次大戦中~の時代設定、しかも共産圏なのでドレスがストーンとしてるんだけど、このなんの面白みもないワンピースがセクシーなこと! 人の人生狂わせる女はこうでなくっちゃ
えんじ色の教員みたいなワンピースで戦車の砲台にからみつきながら踊り狂うの。泣きそうな笑顔で。
久しぶりに、何度目かの鑑賞だったので、初見のころとちがって今は亡きユーゴスラヴィアについてもちょっぴり詳しくなっていたせいか、以前よりよかった…。
自分の経年変化でまた見方が変わる、なんども楽しめる作品ということでしょうか。良作だわ。
「ああ彼女はこんなに悲痛な顔をしてたんだなあ」としみじみ見入っちゃった。
そして完全な余談ですが

酒瓶を頭でガシャーン割って空気を凍りつかせたい というあこがれがあるんですけどコレもクストリッツァのせい!
あれは映画用の割れやすい小道具だからほんとにやったら死ぬよって教わりました。がっかりしたよね。
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ジプシーのときはどうせ詳しく書いてもDVDすら出回ってないし!とざっくり自分メモの書き散らかしでしたが、アンダーグラウンドはツタヤで観れるので長々書いてみました。
よかったらどうですか3時間ぐらいあるけど!ʕʘﻌʘʔو ̑̑༉
ちなみにエミたんは「黒猫・白猫」なんて映画も撮ってて、子猫物語的なやつを期待して手を出したら全然ちがうの出てきおったのが出会ったきっかけです♥
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