銀座の老舗寿司店久兵衛が、新築されるホテルオークラのテナント位置を巡って、オークラ側を提訴するという。損害金は1000万円という少額である。ちなみに、旧ホテルオークラ時代は、久兵衛は年間5から6億円の売り上げがあったそうである。(宴会出店やルームサービスを含む)ここで、問うのは寿司屋の格である。確かに安倍首相がトランプ大統領を伴って先日食事したのは、久兵衛であった。あくまでも噂に過ぎないが、安倍首相とオバマ大統領が数寄屋橋次郎で会食をしたことに端を発して、次回は当店でと官邸に売り込んだと聞いている。仮に久兵衛が格(実力と言い換えればわかりやすい。もしくは力量)があるのならば不利な位置のテナントでも客は足を運ぶであろう。ホテルオークラの久兵衛のあった位置には銀座「かねさか」が、入るらしいが堂々と寿司店としての実力勝負をすれば良い事である。久兵衛に真の実力が有れば、かねさかには閑古鳥が鳴き久兵衛には行列が出来るはずである。もっとも、寿司好きならば、前述した数寄屋橋次郎がどんなロケーションで営業しているか、ご存知のはずである。地下鉄銀座駅のコンコースのはずれの、商業ビルの地下である。決して最上格のテナント位置ではない。ちなみに、私が数寄屋橋次郎に行き始めたのは、35年程前で水谷八郎氏と並んで還暦少し前の小野二郎(現在のご主人で名前は二郎)さんが握っていた。どちらの寿司も最高レベルであったが、驚くべきはその会計システムで何を食べても1貫500円であった。(大トロばかりや中トロばかりを食べないこと)ちなみにビール1本は500円なので、20貫食べてビール1本飲んで10500円と明瞭会計(どんぶり勘定ともいう)であった。(当時消費税導入前)難点は現在1人前が40000円の予算となったので、うかつに足を運べなくなったことである。話を本線に戻すが、久兵衛は与えられた、ロケーションが不服ならばホテルオークラから撤退する手もある。真の久兵衛の寿司を求めるのであれば、客は都内でも数ある久兵衛の店舗を探して訪れるはずである。敢えて言うのなら老舗の格とは、真の横綱相撲が取れるかどうかと、いうことかも知れない。客は久兵衛の取り口を見ている。物言いをつけるのが横綱の仕草ではない。(一度、白鵬が自らの負け相撲に、自ら物言いをつけたことがあったが、果たしてそれが真の横綱と言えるのかどうか?)