「俺たちは数日後、召喚されて魔界を去る。おまえ、地上に戻りたいか?」モトヒロが尋ねる。
「魔王さまの役に立てるのなら、地上に行きます」ハジメが答えた。
「名前を教えてくれ。俺の力でお前を地上に召喚する」モトヒロが尋ねる。
「ハジメ・ヌイェマクキッチです」ハジメが名乗った。
「わかった。必ず召喚する」モトヒロはそう言うと剣の指し示す方向がなくなっていることに気づいた。
「ここが、目的地?」オノセがモトヒロに尋ねる。
「おそらく剣がハジメとオレたちを引き合わせたのだろう」モトヒロが言った。
「今まで気にもかけていなかったけど、僕はエクスカリバーを持ってるし。モトヒロさんはアンドゥリルを持っている。どうして?」オノセがモトヒロに尋ねた。
「全ては運命だったんだと腹くくるしか無いな。つまりオレたちは聖剣で生ける屍どもを斬って斬って斬り捨てる運命なのだろう。かなり修羅の道だな」モトヒロが答えた。
その時、地上では7日が経過していた。チンは失職覚悟でモトヒロから習った悪魔召喚の呪文を執り行なおうとしている。
チンが呪文を詠唱する。レオは体力を提供する形で呪文に参加している。
モトヒロは召喚され、地上に戻った。その姿は完全に悪魔と化していたが、恐怖は覚えなかった、
モトヒロがチンに代わってオノセを召喚する。オノセも地上に戻った。この時、モトヒロはオノセの瞳が2万人に1人の紫の瞳になっていることに気づいた。
更にモトヒロがハジメを召喚する。大成功だった、ハジメは地上に戻ることができて安堵した。
「これから不死の使徒を殲滅する」あれから2階の部屋を明け渡し、地下で過ごしていたマコトらが現れた。その場に人間も魔族もいない。全員が悪魔となった者達である。
流石にチンも場の雰囲気に圧倒されている。レオは腰砕けになっている。
「ワイら魔剣組は兵隊を斬って捨てる。聖剣組は不死の使徒とだけ戦ってや」ケイスケが言った。
「最終的には王の首を刎ねる。どの剣がなし得るかはわからないけど誰かがやる」オノセが言った。(つづく)
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