第26話 部隊再編
「隊長、SS人事本部からメールが来ています。陰陽師と魔術師が1人ずつ着任するそうです」アツが第1参謀用の机の上のデスクトップパソコンのキーボードを叩きながら言った。
「陰陽師は少佐か……戒告処分を受けたヤツの代役ってことか。ヤツがへこまなければいいのだが……」難題を抱え、コーヤンが言った。
「ヤツなら大丈夫ですよ。むしろ隊長の任を解かれて喜ぶかも」アツが言った。コーヤンは意を決してヤツに隊長解任を言いに言った。
「つまり、俺は平隊員に格下げって訳ですか。おかげで気が楽になりましたよ」ヤツがコーヤンに言った。皮肉とも本音とも取れるヤツの言葉にコーヤンは困惑した。
「俺はブルーチームの仕事に失敗はなかったと信じている。不慣れな新隊長のフォローをしてやってくれ」コーヤンが言った。
「安心してください。俺は全然へこんでないし、新隊長のフォローもしますよ。それに隊長の任を解いてもらって良かった。『あの』中将の怒りを再び買って、懲戒処分を受けたら不名誉除隊ですし」ヤツが言った。コーヤンは胸をなでおろした。
1430時に前所属隊からハヤ・ザマー武装SS少佐とトガ・ファイアージンガー武装SS大尉が辞令を持ってやって来た。
「歓迎するぞ。この部隊はこの世界で悪事を行う悪魔たちと戦う唯一の専門部隊だ。他の部隊とは勝手が違うから先任者の意見に耳を貸すように。御存知の通り『天使殺し』で名高い我々は人間の運命をもてあそぶ異界からの侵入者と戦わねばならない。覚悟しておけ」コーヤンが言った。
「この部隊はレッドチームと『天使殺し』で名高いブルーチームの2つのチームから構成されています。ハヤ少佐にはブルーチームの隊長を努めてもらいます。トガ大尉もブルーチーム所属です」第1参謀兼副官のアツが言った。
「了解」ハヤとトガが言った。(つづく)