雑誌の特集で「老後の生活資金はおよそ1億円必要」という言葉を見て、疑問に思った。
本当だろうか?
65歳で世間並みの「老後の生活」に入り、90歳までの生活と仮定してみると、
ひと月の生活費は35万円。これが多いか少ないか??
人それぞれの生活実態で、こんなにも使わないとかこれでも足りないとか意見は違うだろう。
よほど恵まれた環境の人でないとこれだけの資金を用意することはできないなとおもったが
よくよく考えてみると年金や退職金(勤め人に限るが)で半分は賄えそう。
そして、家族は二人に減っている。大きな病気をしない限りはそんなに貯めこまなくてもと
いう安堵感が頭をかすめる。
しかも有難いことに日本は国民皆保険制度が充実していて、現在ではひと月10万円を超える
治療費は保険で補助されている。まぁ、特別な治療を行えば別で、保険適用範囲の治療でという
考えは甘いのかもしれないが。
実際に年金生活に入っている私には、「老後の資金1億円」という言葉に違和感がある。
これは完全に机上計算上であって、実情に合っていないと思う。
そして、金融会社(銀行とか証券会社)の思惑が見え隠れしてくる。彼らは貯蓄という商品を
売って利益を得ているので、貯蓄や証券を売れば自分たちは安泰なのだ。
老後資金はこれだけは必要と半分脅しながら、不安を掻き立てている。
普通のサラリーマンで、子供を育て乍ら、貯蓄に回すのはわずかなもの、真面目に考えれば
精神錯乱状態にもなりかねない。
だからこの様な記事を載せるなら、とことん調べて公的年金はいくら、医療費の負担額はいくら
持ち家はとか、諸条件を細かく細かく計算して、出してほしいと思う。
ただ不安を駆り立てるだけではどうにもならない。
生活も「上を見ればきりがない」、タイの国王のお言葉「足るを知る生活を」と言われたそうだ。
いいお言葉だと思っている。他人に惑わされることなく残りの人生を楽しみたいと思う。