これは私の田舎 

山口県 大島郡 東和町 和田の昔話です。

大島郡は4町ありましたが、合併して周防大島町になっています。

 

 

 

石けり

 

 

 

 

スタート位置に立つと1に石を投げて

片足で石を蹴りながら1から12まで進んでゴールまで行く。

3-4と9-10は、両足を広げる。

 

6から7に進むとき、7が狭いから

慎重に石を蹴りこまないといけない。

そのため6でケンケンの足踏みをしながら7への狙いをつけた。

7では足を揃えて休んで良かったような…(記憶がはっきりしない)

 

最初に1に石を投げて順調にゴールしたら

次は2に石を投げて、同じようにケンケンで石を蹴りながら進む。

 

どこかで失敗したら、次の人に交代する。

そして次に自分の順番が来たら、失敗した時にやっていた

数字のところからやる。

 

7になった時には狭いから、石を投げこむのが難しい。

7の外は「だいつぼ」と呼ぶが

これは昔の汲み取り式トイレの大便をためておく壺のこと。

だいつぼに石が入ったらアウトで、次の人に代わる。

 

この様な石けりの図を描くのは、地面にやかんの水で線を引いた。

 

「まんてき」

石けりに使う石は、瓦の割れたものを利用するが

それをコンクリートに当てて削り

厚みを薄くしたり角を取ったりして、お気に入りの石にする。

それを「まんてき」と呼んだ。

 

 

 

おはじき

 

遊び方は、沢山のおはじきを片手で包んで

サッと畳の上を滑らせて広げる。

そのうちのどれか一つを指先ではじいてもう一つに当てる。

二つのおはじきが打ち合わされるのはよいが

その二つが当たったはずみでほかのものに当たればアウト。

当たってはじけた二つのおはじきの間に指で線を引く。

打ち合わせ・はじける・間に指で線を引く。

ここまでやったらそのおはじきは自分のものになる。

誰かの家でその人が持っているおはじきを使って数人が遊んだ時

そこで手に入れたものは、終わりには全て返す。

ガラスのおはじき以前は平たい巻貝をおはじきとして使った。

 

 

 

 

木登り

 

和田の役場には窓のすぐ前に槙の木が二本あった。

枝も適当にあるし低いから、子供たちはよく登っていた。

役場の前の道路から小川に向かって傾いた大きな松の木があった。

少し大きい子供はその松の木に登った。

その松の木に登った子供がいたが

ある程度登ってから下を見たら

下には小川しかない空間だと気が付いて怖くなった。

松の木に必死でしがみつくばかりで降りられないと泣く。

しかし、自力で降りる以外に方法はない。

 

 

 

ゴム跳び 

 

輪ゴムを二つ折りにして繋いで長くする。

二人が離れてゴムの端を持って、低い位置に構える。

そこをみんなが跳んでいく。

全員が跳んだら、ゴムの位置が少し上がる。

途中で引っかかったら、そこで失格。

ゴムの位置は、足首から始まって肩までだったような。

 

 

 

                             つづく