嘉峪関

ここは万里の長城の最西端の関所です。

 

 

 

ついでに、万里の長城は本当に万里あるのでしょうか?

全長は6,700mです。

しかし、昔の距離の単位は里でしたし

中国では約1㎞が二里でした。

ですから6,700掛ける2は14,400里。

ほらね、万里はあるでしょう。

 

万里の長城は1本ではなくて、あちこちにあります。

秦の始皇帝が中国を統一したのちに、各長城を繋ぎました。

 

嘉峪関は関所で、周囲733mを高さ11mの外壁に囲まれています。

外城・内城とありますが、外城は城壁です。

城壁の上は人が歩けるようになっていて

モンゴル軍が攻めて着たら、城壁の上から攻撃しました。

 

 

下の写真は屋根の端に何かがついているでしょう。

龍です。

これは龍王の9人の息子のうち9番目の顔がついています。

火事除けの意味があります。

 

 

 

 

 

内城門の下には大きな石が敷かれていますが

これは600年前に内城を建設するときに運ばれました。

冬になって雪山の河が凍ったら、石を滑らせて運びました。

建物に使う煉瓦は西の方の土で作って、羊に運ばせました。

 

城の建設にあたり、レンガが必要ですが

実際に使う以上の費用を請求されないように計算させました。

職人は3年間計算して、レンガは99,999個必要だとわかりましたが

実際には10万個のレンガを用意させました。

城の建築が終わった時に、やはり1枚余りました。

1枚余計に用意させたと叱責されたときに

「これは城を安定させるために必要なものです」と言って

内城の門の端に置いています。

矢印の下に一枚乗っているのがわかりますか?

 

 

 

 

 

内城も城壁の上を歩けますが、馬も歩きます。

そのために階段の横に、馬が登るためのスロープがあります。

 

 

 

 

 

 

温泉

中国では温泉が珍しいです。

張掖のホテルには温泉がありました。

ベッドの向こうに透かしの木の引き戸があるでしょう。

そこが温泉の浴室です。

 

 

 

 

バスルームには、洗面所とトイレの他にシャワールームもありますが

壁とドアは半透明です。

 

 

温泉のプレートには 天然温泉  それから小心地滑

と書かれています。

 

 

 

小心地滑は、足が滑るからご注意ですね。

温泉で地滑りねぇ・・・

 

 

 

 

                           つづく