何年か前、仕事のお昼休みに回転寿司に入りました。
外回りの仕事でお昼は外食が多かったので、早くて安くて一人でも入りやすい回転寿司は重宝しました。
当時、回転寿司店の受付が店員さんから機械(しゃべるロボットもあったな……)に切り替わる過渡期で、
そのお店でも少し前からタッチパネルでした。
混み合う店内で受付を済ませてボーっと待っていたら、
タッチパネルの近くで呆然と立ちすくむおじいさんとおばあさん。
どう見ても操作方法がわからない様子なので、
「この画面を押すんですよ~」と話しかけたら、
おじいちゃんがそうなの?機械はよくわかんないよって感じだったので、
希望を聞いてわたしが押すことにしました。
ちなみにおばあちゃんは終始一言も話しませんでした。
二人とも歩き方が少しぎこちなかった(おそらく足が不自由)ので、
席はテーブルで決定だなと勝手に思いつつも、
一応「席はカウンター、テーブル、どちらでもいいから選べるんですけどどうしますか?」と聞いたら、
おじいちゃんが人の好さそうな笑顔で「どっちでもいいよ」と言うので、
思わず「ええ!?(目の前のカウンターを席を指さして)カウンターってあれですよ?
絶対テーブルのほうがいいですよ!広いし!座りやすいと思います!」とたたみかけてしまった。
そしたら「じゃあ最初から聞くなよ!」とつっこむこともなく、
引き続き人の好さそうな笑顔で「じゃあテーブルにする」と言ってくれて一安心。
お礼も言ってくれて、ご夫婦もわたしも待ち合いスペースの少し離れたところに座りました。
座ってまもなく気づいたのですが、
おじいちゃんに、「自分たちの番号が呼ばれたら席に行ってね」って伝え忘れた!
どうしよう!
今から伝えに行こうかな?
言わなくても多分わかってるだろうけど……
自分の番号わかってるよね?
と迷っているうちに
2人の番号が呼び出されました。
そしたらおじいちゃんがわたしのほうを見て、
ニコニコしながら「わかってるよ!ありがとう!」という感じで深くうなづいてくれたんです。
初対面の人と以心伝心してなんか感動した……。
おばあちゃんは周りの状況を認識するのがちょっと難しいみたいで、
おじいちゃんの目線の先にいる私を見て、誰あれ?っていうお顔をされてました。
おじいちゃんがそんなおばあちゃんを優しく誘導して席に行かれました。
ああ、おじいちゃんがおばあちゃんを色んなことから守っているのね。
結婚したらこんなふうにいつまでも仲良しな夫婦になりたいなぁ(※当時は独身)と思ったのでした。
その数年後に結婚して3年足らずで離婚し、
「いつまでも仲良し!」がどれだけ難易度高いかを身を持って知った今、
回転寿司に行くたびに(息子が大好きなのでよく連れて行く)
あのご夫婦のことを思い出し改めて尊敬を覚えている次第です。