先日受けたTOEIC S&Wの会場は
文京区本郷だったので
湯島から上野公園を抜けて
上野駅に至るルートを歩いて帰りました
元々この界隈
地形的にも歴史的にも興味深い地域で
街歩きには最適です
本郷台地(東大があるあたり)から急坂を下りた
キワに湯島はあります
その昔、台地の近くまで海からだった頃に
この地域が島にみえたことから
湯島と名付けられたとも言われています
湯島には
湯島聖堂(現在はお茶の水にあり元は昌平坂学問所)
綱吉の命により建立された霊雲寺
(建物は新しいですが風格のある名刹です)
などもあり
上野界隈とともに徳川ゆかりの地でもあります
湯島を抜けると不忍池が見えてきます
不忍池は江戸城を平安京に見立てた
琵琶湖の役割があります
琵琶湖の竹生島は不忍池の中之島
宝厳寺の弁財天を勧請して建立されたのが
不忍池の弁天堂です
そう!
江戸の街は京都の地勢を意識して
作られてるんです
平安京の北東、鬼門に当たる位置に比叡山延暦寺が
あるように
江戸城の北東、鬼門に当たる位置に東叡山寛永寺が
あるのです!
上野の山の清水観音堂は京都東山の清水寺を
模した舞台造りのお堂です
こぢんまりした舞台があります
ここにある月の松は
歌川広重の名所江戸百景の
上野 清水堂 不忍池
にも描かれてます
(ちょっと位置が違います。)
今も残る
池 桜 松 寺院 それらを楽しむ人々
往時を偲ばせる佇まいです
清水観音堂を後にして上野駅に向かう途中
旧幕臣たちが新政府軍によって壊滅的敗北を
喫した上野戦争で散っていった彰義隊の墓が
ありました
あの渋沢栄一の永遠の右腕
渋沢成一郎が頭取を務めた彰義隊です
湯島〜上野界隈は歴史のうねりを
肌で感じることができるエリアです
歴史の主人公や名もなき江戸の市井の人々と
同じ場所を歩き
同じ景色を眺め
同じ空気を吸う
こころ震える瞬間でした