ただいま全国劇場(とはいえ割とピンポイント)にて
Kバレエ「眠れる森の美女 in Cinema 」絶賛ロードショー中!ですっっっ!!
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240226/11/bear-bee-honey/6e/06/p/o1121158615406191043.png?caw=800)
このところ老母の介護度がググンと上がり
外出が激ムズとなったワタクシ
福岡になんぞとても行けやしない、行けやしないよ……
という
(皆様があげてくださった動画は堪能しました。ありがたや~)
せめてさあ、映画くらいさあ、行かせてよう~
とばかりに出かけてまいりました。
私はコテコテの古典バレエ好きであり
とりわけ「眠れる森の美女」と「白鳥の湖」が大大大大好き!
なので
「よ~し久々にコテコテするぞぉ☆」
と、鼻息荒くしておりました。
……こう書くと、ご覧になった方はお分かりですね?
私が事前情報まったく無しで上映に臨んだということを…!
熊川哲也氏が
「典型的な古典を夢見る人は、この舞台を見ないほうがいい」
発言していたなど知る由もなかったことを……!!←鑑賞後にチラシで知った(遅)
要は熊川さん、ストーリーをだいぶ改変してたんですよ。けっこう大胆に。
もっともこの方は
古典バレエや先人達へのリスペクトをしっかりお持ちなので
作品の格調高さは損なわれておらず
見せ場の踊り等おさえててほしいツボは外してなかったせいで、落胆はありませんでした。
ただ若干の戸惑いはやはりね…
改変ポイント挙げつつ
ざっくりストーリー追うと
*以降ネタバレ注意*
オーロラ姫誕生の祝宴に呼ばれず腹を立てた悪役カラボスは
お城に乱入してオーロラ姫に悪さをしようとしたところ
リラの精によって杖に封じ込められたので←new!
(本来であれば終幕の賑やかし要員にすぎない)赤ずきんちゃんに呪いをかけて手下にしたり←斬新new!
デジレ王子にも呪いをかけて
彼自身の手でオーロラ姫を殺すよう仕向けます←衝撃new!
実際はリラの精のおかげでオーロラ、死にはしませんが
何せ王子は殺人未遂したんだから
そりゃ謝罪シーンは必要でしょ、ってことで(?)
リラの精の見せた
夢うつつの世界でオーロラ姫に許しを乞うデジレ王子←new!
それから改めて悪役と王子の対決
からの勝利
からの大団円。おわり←実に雑
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240226/11/bear-bee-honey/4f/ef/p/o1088079615406192397.png?caw=800)
王子と姫が同世代で
お互い既に好意があった、ってのも非オリジナルですが
そのへんはディズニー映画による既視感あり。
(まあね、面識のない100歳も年上の姫をわざわざ助けに行く…というオリジナルストーリーの方がむしろ不自然だからね)
やっぱり衝撃というなら
デジレ王子の手でオーロラ姫が殺されかける展開ですかね。
おとぎ話の王子が
たいていポンコツ揃いな中
「眠れる森の美女」の王子は、まだしも甲斐性あるほうだったのに
よりによって姫を殺しかけるとか
キングオブポンコツやん、と思ってしまった(笑)
殺されかけた相手にいくら謝られても私なら許せないし
親の立場だったなら娘婿に対して信頼感ゼ~ロ~。
結婚なんてあり得んわ~
何でこんな展開にしたんだろうな???
ただし王子がこんな非道しちゃったがために
ほぼ「白鳥の湖」ばりのじっくり謝罪シーンが挿入された結果
群舞の見せ場ができましたけどね。
いやホントに「演目間違えたかしら?」みたいな白鳥の湖感でしたが
情景は素敵でした。
白鳥の湖……ジークフリートがオデットに「ごめーん間違えてオディールにプロポーズしちゃって!!!だって君とそっくりだったからさぁ~」
熊川版新作眠れる森の美女…デジレ王子がオーロラ姫に「ごめーん殺しかけちゃって!!!だって呪いかけられちゃってさぁ~」
って、両方ともアレだけど、デジレ王子の方がよりヤバくない???
…なんだかんだ好き勝手に書き散らしましたが
結論としては古典好きでも充分楽しめましたよ!
個人的な感想として
もしも群舞シーンを入れたかったがゆえに王子のオーロラ殺しルートとなったのであれば
も少し別ルートを考えてほしかったと思うけれど
改変した以上
こんなふうに必ず賛否が起こるもの。
けれど「あえて」挑戦することに気概を感じます
早い話が
何がウケるかなんて
やってみなけりゃ分からない。
時代は流れ続けているのに、冒険しなくてどうする
何事も試さないことには前進なし、ですよね。
古典をやり尽くしてからの改変ムーブ、ってのは全然悪いことじゃない。
(もちろん古典へのリスペクトは必須だし、コテコテ古典作品はそれはそれとして演じてもらいたいです)
シネマバレエってのも時代ですよね。
今時はもちろん配信なんかもあり更に便利ですが
けっきょく家にいても時間を作れないことが多々あるので
集中できる数時間を買うという意味で
劇場公開という方法は
今のわたし的にちょうどいい。
スクリーン大きいのもGOOD(^^)d。
そもそも熊川さんの舞台の作り込み方って
映像と相性いいと思うんですよね
熊川作品の舞台鑑賞すると、まさに映画を観ているようだ、と感じることが多かったので。
それにしても熊川哲也氏、もうすぐ52歳ですってよ?(時の流れの速さときたら…)
まだ少人数でKバレエを旗揚げした頃から
リアルタイムで細々応援してきましたが
つくづく大所帯になりましたねえ凄いな。
当初から
ダンサーの地位の底上げや
バレエの普及(観る側も踊る側も)に努め
「スターである自分が踊らなければじっさい客入りが悪い」
という頭の痛い問題があった時期も切り抜け
次世代を育てるための本格的なスクール作ったり
素人向けお教室だって開いたり
表現者としての理想追及と
避けては通れないお金という現実にもガッツリ向き合いつつ
精力的に活動してるの見ていたら
何かこう…重なっちゃうわー(笑)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240226/11/bear-bee-honey/51/ed/p/o1200137815406192395.png?caw=800)
私はDさんの滑りが何よりも好きで
ホント1日でも長く
パフォーマンスを魅せてほしいけれど
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240226/11/bear-bee-honey/e7/d6/p/o0982135915406190897.png?caw=800)
彼もずっと昔から
フィギュアスケート界の将来について
心を砕いてきたので
現役引退した今こそ
高橋大輔の意思を受け継ぐ若い世代や
その受け皿のことを
あれこれ考えてプロデュースに力を入れてるんだろうな。
フィギュアスケートの場合、バレエと違ってアマとプロがあるから
ゆるファンにはうかがいしれない面倒な縛りがありそうで
そのへん大丈夫かしら~?と心配になるけど
とりあえず楽しみながら←ここがいちばん大事だと思う!
頑張ってほしいです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240226/11/bear-bee-honey/f0/86/p/o0708095415406190896.png?caw=800)
んーしかしホント
推し活ってのは
時間と体力に加え
精神的金銭的余裕だって必要ですねぇ
今の自分の生活ではなかなか思うに任せません
人生そんな時期もあるからしょうがないけどー
つくづく「推しは推せる時に推しておけ」です。
あー現地行きたいなぁヤレヤレ┐(´д`)┌
そうそう、いつかまた2人の対談とか見たいものです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240226/15/bear-bee-honey/29/d7/j/o0960054015406259661.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240226/15/bear-bee-honey/42/7d/j/o0960054015406259659.jpg?caw=800)