アトピー性皮膚炎は、様々な原因のある疾患ですが、
皮膚角質層のバリア機能の異常による、皮膚のかさつき、
かゆみが重要視されています。
年齢とともに皮膚が強くなり、かさつきにくくなるので、
思春期までにほとんど症状が出なくなってしまう人もたくさんいます。
しかし、成人期まで継続して症状の持続する人もいれば、
子供のころはなかったのに大人になってから症状が出てくる場合もあり、
アトピー性皮膚炎の経過は人によりさまざまです。
近年では、以前に比べて年齢とともによくなっていく割合が
減っているというデータもあります。
このようにアトピー性皮膚炎の自然経過は複雑であり、
患者さんによって悪化因子がさまざまであることが示唆されます。
大切なことは、自分の悪化因子をできるだけ把握することと、
経過に関していたずらに悲観的なイメージを持たないようにすることです。
患者さん自身や、家族の人はよく「これをして悪くなったらどうしよう」
といった「予期不安」をもっていることが多く
そのことが逆に症状の悪化を、導いている点も否定できません。