今週、来週といろんなドラマが最終回を迎えていますが、こちらのドラマも今週火曜日に最終回を迎えました。
視聴率はイマイチだったようですが、考えさせられる作品が好きな私にはドストライクな作品でした。
主人公の一輝は、時間を忘れてしまうほど好きなことに、のめり込む性格。トラブルになることもしばしばで、いわゆる調和を乱す人。最初は迷惑だと思っていたのに、少しずつ一輝の世界に周りの人たちが魅了され、受け入れられていきます。
要潤さん演じる同じ大学で働く樫野木先生は、かつてはフィールドワークをしていたものの家族の為に、フィールドワークを辞め、教授の座を狙う野心家の准教授。一輝とは反対に、私生活はうまくいかなくなっていきます。
ついに樫野木先生は一輝に「(一輝のように)好きなことで生きていけるのは、一握りの人間にしか叶わないもの。そのような生き方を学生に憧れさせるのは無責任だ。迷惑なんだ。消えてくれないか。」と酷い言葉を浴びせてしまいます。
一輝もずっと恵まれていた訳ではなく、実の母親にも見捨てられたり、学校でもうまくいかず傷ついた過去もあり、その時々で自分と向かい合い、自分の世界を築いてきたのです。
でも、そんなことを知らない樫野木先生に、一輝の理解者である鮫島教授は、「人(一輝)のせいにしているだけで、問題は自分にあるんじゃないか。生徒に人気がないのは、講義がつまらないからだ」とハッキリ言います。
これは最終回前までに起きた事。直接、本人に言う人は少ないと思うけど、樫野木先生みたいな人って多いと思うんです。和を乱す人=異物、迷惑と捉えてしまうことって。わかっていながら、つい当たってしまうことや、他人のせいにしてしまうこと。
子供の頃、誰もが抱いた将来の夢。実際に叶え、仕事についている人はどのくらいいるのでしょう。夢を叶えた人を眩しく感じたり、羨ましいと思ったことはないでしょうか。みんな心の中では、一輝のようになりたいと思っているのに…。
一輝が紡ぐ言葉には、いかに自分が固定観念や当たり前と思っているか毎回気づかされました。
イソップ物語の『ウサギとカメ』のカメのことをコツコツ頑張ると言った歯科医院長の水本先生に
「コツコツ頑張るのがカメ🐢なんですか?」
「そうですよね?」
「物語の解釈は自由ですから。🐢カメは全然頑張っていません。競争にも勝ち負けにも興味がないんです。🐢カメはただ、道を前に進むこと自体が楽しいんです。想像してみて下さい。地面を這いつくばって前に進むカメにしか見えない世界、地面から数センチの世界、その素晴らしい世界を楽しむためだけに、🐢カメはただ前に進むんです。🐢カメの世界に、もはやウサギの存在はなく、寝ているウサギ🐇に声を掛けなかったのも、そのためです。」
他にも
「当たり前のことが出来る事ってすごくない事なんですか」
「先生の凄いところ100個言えます」
「生まれてきただけですごいのに、この世界にはたくさんすごいことがある」
この作品の脚本家は、草彅くんの『僕の生きる道』シリーズや、二宮くんの『フリーター、家を買う。』を手掛けた橋部敦子さん。
インタビューでこのドラマについていろいろ語っています。「見えないものを見る」って簡単そうで、意外と難しいんですよね。特に自分に関しては。
一輝が最後に生徒たちに言った言葉
「僕はいつだってみなさんと繋がっています。このフィールドワークだってみなさんのことを考えて作りました。みなさんの中に僕がいるってことです。今まで出会った人、もの、自然、いろんなもので僕はできています。」
これが橋部さんが伝えたかったことだと思います。
強火の二宮担の西畑くん繋がりで見始めたドラマでしたが、毎回温かい気持ちと、いろいろと気づかされる貴重な時間でした。とても楽しかったです。最後は笑って終われてよかったです。西畑くんも今時の若者を爽やかに演じていましたし、アンジャッシュの児嶋さんがいい味出しているんですよね〜。
見逃してしまった方やもう一度観たい方は、
良かったら、どうぞ。
