ドリップのしかた | ビーンズコーヒーのブログ

ドリップのしかた

下町・墨田区石原の自家焙煎珈琲豆『BEANS珈琲』店主でございます。
お客様から「コーヒーの粉にお湯を注ぐ時に細く注げなくて、コクが出ないのだけど」と言うご相談を受けることがあります。
お湯を細く注ぐにはコツが三つあると店主は考えています。
コツその1・・・脇を締める。
感覚的には肘が脇腹に付くくらいにします。腕が身体から離れると腕に余計な力が入りコーヒーポットが揺れやすくなります。揺れると揺れを抑えようとしてまた揺れます。結果としてドリッパーに落ちるお湯は暴れてしまい太いお湯がコーヒーに注がれ続け、旨味が抽出されるまえに抽出が終わってしまいます。味の密度が下がって単調な味になり、香りの広がりが弱くなって余韻も弱くなります。前腕部に力が入りすぎていないと意識できればO.K.です。
コツその2・・・コーヒーポットのを下側を持つ。
コーヒー関連の書籍に載っているドリップしている写真を見ると、ほぼ100%取っ手の上側を持ってドリップしています。写真に写っている方達は、皆さんプロですから一般の方とは年季が違います。体でやることは数やった者の勝ちですから一般の方がそう簡単には真似は出来ません。ですので、取っ手の下側を持ち、ボットと手の平の間に乾いたタオルを当て、手の平でポットの重さを支え肩の力でポットを回しましょう。イメージ的には肘で円を描くつもりで回しましょう。
※これからコーヒーポットを買われる方は取っ手(ハンドル)がポット本体に上から下まで付いているものにしてください下さい。ハンドル下部がポット本体から離れているとポットの重さでポット全体が揺れるのでコツ1で書いた暴れる状態になりやすくなります。
コツその3・・・水圧でお湯を注ぐ。
ポットの中にお湯をなるべくたくさん入れた状態でドリップしてください。お湯が多い程、水圧が増して少し傾けるだけで注ぎ口からお湯が出てきます。お湯が出てきたら腕の大きな筋肉を使ってボットの傾きをキープします。そうすれば手首を使わずに細く注ぐ事ができます。
それでも上手く行かない方は、ご遠慮なく店主が店でドリップしているのをご覧ください。