うちの会社は店舗の奥に事務室があり隣に焙煎所があるのでセールスマンにとって敷居が低いと言うか受付があって「いらっしゃませ~アポイントはお済みでしょうか?」などの会社に比べると初めの1歩が踏み出しやすいというわけで。
そのせいか銀行マン・証券マン・保険営業の方はほとんどの人が「こちらに転勤してきたのでご挨拶がてらお伺いさせて頂きました」という最強の言葉の武器を持って堂々とお店の入り口から入ってくる。
変わったセールスと言えば「牛乳を1ヶ月だけとってくれませんか?」とかおもむろにいろんな名産物を取り出して「何か買って下さい」と泣きそうな顔でやって来る人もいれば
「私は阪神タイガースの選手と知り合いで。。。」など胡散臭い人もいる。
スタッフがたまたまみんな出かけて事務室には社長のお母さんと私の2人だけしかいない昼下がり その人はやってきました。
「こんにちは~」明らかにセールスマンと分かる爽やかな挨拶の声。
(4年もいると声だけでお客さまか否かを見極めることができるようになりました。)
取引先から急ぎで商品企画書の依頼を受けて必死で書類を作っていた私は(正直面倒くさいなぁ。。)と思いながら腰をあげると奥さんが(社長のお母さんだけど慣れでこう呼んでいる)
「いいわよ。今すごく忙しいでしょ。私が出るから仕事を続けて」
「すいません。。。じゃあお言葉に甘えて。。」
しばらくして 爽やか証券(やっぱり)セールスマンが奥さんに促されて満面の笑みを浮かべて事務室の応接のソファーに座る。
「えっえっ???・・・・・」
いつものパターンで「うちは昔から決まったところとお取引きさせていただいているからごめんなさいね(事実です)」と断ったんじゃないのぉ!!
さては奥さん 息子みたいな感覚で情に絆されたのでは???
こんな短時間に???
恐るべし爽やか証券セールスマン!
仕事に集中すべきとこなのに 近いので話が聞こえてくる。
「いやぁ。僕 コーヒーが大好きなんですよ」
「プライベートでコーヒーを買いにきてもいいですか?」