ある日、掃除のために息子の勉強部屋に入ったら、机の横に空のバインダーが積み上がっていた。使っていないから放り出して仮置きらしい。
これは、案に私に捨てろといっているのだろうか。私は忖度はしないわよ!
( ー`дー´)キリッ
学校でも塾でも紙の教材が配られることがあるが、息子はファイリング作業が嫌いだ。面倒くさがりで、ため込む。まとめてやったほうが効率的というのが息子の言い分だか、これは整理整頓が苦手な人がよく言う言葉だと思う。
息子曰く、大事なのは「捨てないこと!」らしい。
息子が物を保管できる場所は家の机や棚、鞄、学校の机の中とロッカーだけなので、そのどこかにあればよいとのこと。
息子は、配布物の提出がある教科や、保存しておきたい資料は100均で売っているビニール袋にばっさばっさと入れて保管している。袋は〇〇用という区別はあるが、入れる順番は気にしていない。そもそも、全部がその袋の中に入っているとは限らない。
提出のタイミングで袋の中身をバサッとあけて順番通りにファイリングしている姿をよくみかけるが、全部そろっていると「さすがだわ、ちゃんと管理できている。」と気分上々で鼻歌を歌いだす。
そろわないものがあると、「あれ、〇枚目のプリントがない!」と家じゅう探し回って、鞄の中をみて、「きっと学校だよ」と自分を奮い立たせて登校する。
学校の机やロッカーの中から出てくると、「どうしてあんなところにあるんだろう、絶対におかしい。」と怒っている。最近は慣れたみたいで怒りは控えめで、「あればいいんだよ。絶対にどこかにあると信じられることが大事。捨てちゃいけないのよ。」と言っている。
と言っても、全く捨てていないわけではない。学校の教材の多くは定期考査が終わったらバッサリと捨てている。定期考査の問題や答案も一緒に捨てている。中1のころに「学年末までは置いておいたら」と声をかけたことがあるが、「絶対にみないとわかっているものを保管するほど無駄なことはない」と言って捨てるようになった。
息子曰く、「捨てるタイミングがあって、そこで一気に捨てる、それ以外では捨てない。」というのが重要らしい。
私は、「必要な時に見つけられないのは、失くしたのと同じよ。」と忠告している。これからも機会があれば忠告はするが、高3だしもうその機会はないかもしれない。それに、昭和の女子としては思うことはあるけれど、今は電子ファイルにしてストレージに放り込んで管理する時代。検索すればお目当ての資料が見つかる。この場合、下手にフォルダー分けをしないほうがいいこともある。
さて、目の前にあるファイルをどうしようか。よく見ると本棚に空きがあったので押し込んだ。よっしゃー!
と思ったのもつかの間、数日後にまた同じバインダーが机の横に積み上がった。様子をみたが片づける気配がないので再び棚に押し込んだ。これを繰り返すこと数回。
床に物を置きっぱなしにするな!
ヽ(`Д´)ノプンプン
と直接言ったら、棚からだすことをやめた。
いまのところ、バインダーは本棚に収まっている。