我が家の新年の箱根駅伝 | 都内 中堅校からの大学受験2026

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2020年に都内の私立中高一貫校に入学した息子の日常を綴っております。

夫も私も箱根駅伝には興味がありません。そんな夫婦の子ですから、息子は中3になっても「箱根駅伝って何?」という感じです。

でも今年は少し違います。いろいろな偶然が重なりました。偶然って本当に怖いですよね。少し長くなるかもしれませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。

 

 

 

 1. 事のはじまり

夏だったか秋だったか、我が家のポストに箱根駅伝グッズプレゼントの応募用紙が入りました。共催の読売が実施するもので、景品はベンチコート、バスタオル、軍手手袋の3つです。毎年やっているあれですよ、あれ。

いつもは捨てるのですが、息子が手袋が欲しいと言っていたのを思い出して、「軍手ぐらいなら当たるかも」と思って息子の名前を書いて応募しました。横で夫が、

 

凝視:「読売新聞の勧誘がくるんじゃないの?」

 

と言っていました。いつもなら「そうかも!」と反応して慎重になるのですが、その時は「そうかもねー」と流してしまいました。

 

ここまででピンときた人は、その予想で当たっていると思います。

 

 

 2. いろいろな偶然

その日は軽い頭痛があって、息子が帰ってくるまでに30分ぐらいあったので横になっていました。あぁ、そろそろ息子が帰ってくるなぁと思っていたらインターホンがなりました。

よろよろと起き上がってインターホンのところにたどり着きました。液晶に黒い洋服を着た細身の姿が写っています。さっさとしないと解錠できなくなるのでふらふらしながら手を伸ばして解錠ボタンを押そうとしたその瞬間!

 

ポーン:「あっ、息子じゃない!」

 

と気が付きましたが時すでに遅し。既に解錠ボタンを押していました。黒い洋服を着た細身の人が解錠されたオートロックを通って入って来るのが見えました。

 

滝汗:「いやだ、誰なの?」

 

 

 3. 黒い洋服の人の正体

間もなく玄関のチャイムがなりました。インターホンの映像では大きなダンボールを持っていたのでおそらく運送業者の人だと思うけど、普段見かける顔でも制服でもありませんでした。居留守を使うことを考えましたが、いつ息子が帰ってきてもおかしくない時間なので諦めました。玄関に出ました。そうしたら、

 

📰:「こんにちはー、読売新聞です。箱根駅伝のキャンペーンに応募されましたよね。軍手手袋があたりました!」

 

と爽やかな笑顔で挨拶がありました。変な人でなくてよかったと思いました。それにしても、読売グループの方が直々に懸賞品を持ってこられるとは思いもしませんでした。

 

 

 4. 取引

黒い洋服の人は続けて流れるようにしゃべります。

 

📰:「当たったのは軍手手袋なのですが、今回、本社の方からベンチジャンパーとバスタオルが配布されてきて、拡販に使っていいよって言われたんです。バラバラに配ることも考えたんですが、セットで貰っていただいた方がいいと思ったのでお持ちしました。(中略)是非、もらって下さい。」

 

起き抜けでぼーっとしている私の頭の中は、「もう少ししたら息子が帰ってくる。そうしたら鍵を開けてあげないといけない。だからさっさと引き取って欲しい。」ということでいっぱいでした。「どうもありがとうございます」と言って受け取ったら、

 

📰:「代わりというわけではないのですが、3ヶ月でいいので新聞をとっていただきたいんです。了承していただけますか?」

 

チーン:「あっ?・・・・。」

 

「そうか、営業だ。拡販だって言ってたよ。あー私、ぼーっとしてブツを受け取っちゃったよ。今私の手の中にあるものをお返しするのってあり?でも、なんて言って返せばいいの?」なんて考えていたらチャイムが鳴りました。マンションのエントランスからの呼び鈴です。多分、息子です。

 

真顔:「わかりました。」←新聞代5000円/月として3ヶ月で15,000円、悪くない取引だと判断

 

📰:「ありがとうございまーす!毎月集金にくるとわずらわいしでしょうから、コンビニ決済にしておきますね。」←そういう理由じゃないだろう!

 

新聞屋さんは笑顔満面でむちゃくちゃ嬉しそうに伝票を渡して去っていきました。

 

 

 5. 家族への報告

新聞屋さんと話しをしている時になったチャイムは息子でした(インターホンの録画再生で確認)。解錠が間に合わなかったので下まで迎えに行きました。

息子に話したら、メルカリに出せば?というのでネットオークションを確認したら3点セットでの出展が多かったです。貰う人はうちのようにセットでもらうんだと学習を深めました。

蓋の中を開けてみたら、ベンチコートもバスタオルも良い品でした。15,000円だったらいいんじゃない?ちょうど息子のバスタオルを買い換えなきゃと思っていたところだし、全てありがたく我が家で使うことにしました。

 

夫が帰宅後、事のいきさつを話して謝りました。

夫は、

 

驚き:「解錠までは仕方がないよ。向こうも玄関で手渡しに持ち込む作戦だと思うし。でも、どうして玄関で戦わないの。」

 

チーン:「想定外のことだったからたちうちできなかった。ごめんなさい。でもね、品はいいわよ。みてみて。」

 

真顔:「あー本当だ。いいね。でも、ダウンジャケットは持ってなかったけ?」

 

笑い泣き:「・・・・・」

 

 

 6. まとめ

箱根駅伝と読売新聞の話は有名なのでご存じの方も多いと思います。

実際に自分の身におきてみれば、はるか昔の若い時に同僚の間で聞いた話のような気がしてきました。

 

我が家は新聞は一切とっていませんので、「1-3月は休みが多いし、息子に読んでもらいましょう。6年の時に半年ぐらい子供新聞をとって読んだ以来だし。TVをつけなくても番組欄があるし、お正月は広告がたくさんはいるし、きっと楽しいでしょう。」

と前向きに考えるようにしています。でも、そうでない方もいらっしゃると思います。お気をつけ下さい。ちなみに、読売新聞は4,400円/月です。