心臓・血管>>心不全 予防・治療Ⅶ


心不全の治療の根幹を成す薬は、

アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬です。

ACE阻害薬は症状を軽減し、

入院期間を短縮するだけではなく、

寿命を延ばします。

ACE阻害薬は、正常な血圧の上昇にかかわるホルモンである

アンジオテンシンIIとアルドステロンの血中濃度を低下させます。

これによってACE阻害薬は動脈と静脈を拡張させ、

腎臓の水分排泄を促進し、

心臓にかかる負担を減らします。

また、心臓と血管の壁に直接有益な作用をもたらす可能性もあります。

アンジオテンシンII受容体拮抗薬は、

ACE阻害薬と似た作用があります。

アンジオテンシンII受容体拮抗薬は

ACE阻害薬と併用する場合もありますが、

副作用のせきのためにACE阻害薬を使用できない一部の人に対しては、

単独で使用される場合もあります。

しかし、アンジオテンシンII受容体拮抗薬の心不全の治療における有効性は、

まだ評価中の段階です。

その他の血管拡張薬は、

ACE阻害薬と比べると効果の面で劣るため、あまり使われません。

ただし、ACE阻害薬が効かない人やACE阻害薬を使えない人では、ヒドララジン、

硝酸イソソルビド、ニトログリセリンの

皮膚に貼るテープ剤やスプレー剤などが使われます。

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