耳、鼻、喉病気≫難聴・聾 予防 治療 Ⅱ
リンネ音叉検査では音叉(おんさ)を使用し、
空気中を伝わる音と頭蓋骨を伝わる音のうち、
どちらの方がよく聞こえるかを比較します。
この検査は難聴が伝音難聴と感音難聴のどちらのタイプかを判断するのに役立ちます。
空気伝導の聴力を調べるには、
音叉を耳に近づけます。
骨伝導の聴力を調べるには、振動している音叉の根元を頭にあてて、
音が中耳を通らずに内耳の神経細胞に直接伝わるようにします。
空気伝導の聴力が低下し、骨伝導の聴力は正常である場合は伝音性です。
空気伝導と骨伝導のどちらの聴力も低下している場合は、感音性か混合型のどちらかになります。
感音難聴の場合はさらに検査を行い、メニエール病や脳腫瘍などの異常がないか調べる必要があります。
聴性脳幹反応による聴力検査では、
耳に入った音声信号の結果として生じる脳幹の神経インパルスを測定します。
この検査は、
脳が耳からどんな種類の信号を受け取っているのかを判断するのに役立ちます。
感音難聴や脳腫瘍がある人では、
検査結果に異常がみられます。
聴性脳幹反応は乳児の検査によく使われ、
昏睡状態にある人や脳の手術を受けている人の脳機能をみるためにも用いられます。
蝸電図検査(かでんずけんさ)は、
電極を鼓膜または鼓室に置いて蝸牛と聴神経の活動を測定する検査です。
蝸電図と聴性脳幹反応は、
音に対して反応できない人や、
自発的に反応しようとしない人の聴力を測定する際に役立ちます。
たとえば乳児や年少の小児に重度の難聴(聾)がないか調べる場合や、
難聴のふりをしている心因性難聴が疑われる人を調べる際に用いられます。
耳音響放射検査は、
音を使って内耳の蝸牛を刺激すると、
この刺激音に誘発されて耳自体が微弱な音を発する現象(蝸牛放射)を利用し、
この音を高性能の装置で記録するものです。
この検査は新生児の先天性難聴のスクリーニングに用いられています。
また、成人の難聴の原因を特定する手段の1つとしても用いられます。
その他の検査には、
音をひずませて聞き取りにくくした話を聞かせ、
解釈力や理解力を評価する検査、
左右の耳にそれぞれ異なる言葉や文章を聞かせ、
そのうちの一方だけを聞き取って理解する能力を測定する検査、
左右の耳にそれぞれ聞こえる不完全なメッセージをまとめて
意味の通った1つのメッセージにする能力をみる検査、
両耳で同時に聞いた音がどこから来たかを判断する能力をみる検査などがあります。
症状と聴力検査の結果によっては、
さらにCT(コンピューター断層撮影)
検査やMRI(磁気共鳴画像)検査による画像診断を行い、
腫瘍があればその腫瘍が耳の内部に及んでいたり、
耳管をふさいでいないかを調べる必要があります。
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