急性膵炎 治療

軽症の膵炎の治療は、特に再発する場合は、


鎮痛薬を使用することと水分しか取らないことです。


普段の食事に戻るには通常2~3日かかりますが、


その後は特に治療は必要ありません。


中等度から重度の膵炎では、通常は入院が必要になります。


中等度から重度の急性膵炎患者は全員、初期には飲食物の摂取を中止します。


食べたり飲んだりすると、膵臓が刺激されて酵素をさらに産生するからです。


痛みや吐き気などの症状がすみやかに消え去り、


腸閉塞などの合併症がみられない場合は、


チューブを通して栄養をとる経管栄養で再開します。


しかし、症状がすみやかに改善しない場合や合併症がある場合は、


点滴で水分を補い、膵炎を悪化させる脱水症と血圧低下の予防や治療を行います。


重症の急性膵炎では、集中治療室への入院が必要となり、


バイタルサイン(脈拍、血圧、呼吸数)と尿量を継続してモニタリングします。


ヘマトクリット、血糖値、電解質濃度、白血球数、


アミラーゼとリパーゼ濃度などの重要な血液成分を測定するために、

採血を繰り返します。


吐き気と嘔吐が持続したり、胃腸の閉塞がある場合は特に、


鼻から胃へチューブを挿入して、水分と空気を除去します。


血圧が低下した場合やショック症状が起きた場合は、


点滴で循環血液量を注意深く維持し、心臓の機能をモニタリングします。


酸素吸入が必要になったり、最も重篤な場合は人工呼吸器が必要になります。


激痛はたいていは、オピオイド鎮痛薬で治療します。


ときに、重症の急性膵炎が発症した数日以内に手術が必要になります。


たとえば、診断を確定するための試験的開腹術を行ったり、


外傷による膵炎を軽減させるための手術を行います。


発症後1週間を経過してから症状が悪化する場合は、


感染した部分や壊死した組織を切除する手術を行うこともあります。


胆石が原因の急性膵炎では、治療は重症度によって変わります。


炎が軽症の場合は、胆嚢の切除は症状が軽減するまで遅らせます。


胆石による重症の膵炎は、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)か手術で治療します。


胆石による膵炎の80%以上は胆石が自然に通過しますが、


入院後24時間経過しても症状が軽減しない場合は、ERCPによる胆石除去が必要となります。


手術では、胆嚢を切除して胆管から石を除いてきれいにします。


高齢者で心臓病などの別の病気が同時にある場合には、まず内視鏡処置を優先し、


それがうまくいかない場合に手術を行います。






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