近年、セルフレジの普及に伴って、万引きが増えているというニュースをよく目にしますね。
6個買ったのに1個しかスキャンしない、バーコードを張り替えるなど、
手口も巧妙になっているとか・・・。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d06840fed075c569693e9da92bd3ba2d43cea673
そんなニュースを見て、私が新卒で勤めた会社で起こった、とんでもない盗難事件を思い出しました。
❓ 事実1:数日間、誰も気づかなかった
私が勤めていたのは、博物館です。
ある日、展示室から「何か」が消えていることが発覚しました。
通常、展示品が一つでも無くなれば、すぐに担当者が気づくはずです。
例えば絵画や銅像などが盗まれていれば、数分後には「この場所にあったのに!」と気づきます。
しかし、この「何か」の消失は、発覚までに数日間のラグがありました。
「なぜ誰も気づかなかったんだ?」
職員の間で最も疑問だったのは、この点です。
ポケットに入れて持ち運べるような小さなアクセサリーや、目立たないコインなどではありません。
消えたものは、結構な大きさがあり、それなりの重量もあったのです。
❓ 事実2:持ち運びの困難さ
その「何か」は、私が入社した時からずっと同じ場所に置かれていました。
そのため、私たち職員は毎日それを見ていました。
それなのに、その物体が忽然と姿を消したことに、誰一人として気づかなかったのです。
トートバッグや、普通のバッグに入れて持ち運べるサイズではありません。
少なくとも、大きな旅行バッグか、箱かスーツケースのような大きな入れ物が必要になるでしょう。
重さもあるため、一人で運び出すのも簡単ではないはずです。
それなのに、警備をかいくぐり、誰にも目撃されずに姿を消したのです。
🚨 正解は…部長が発見した大物
盗難事件から数日後、展示室を巡回していた部長が、信じられない一言を発しました。
「あれが無いぞ!」
部長が気づくまで、私たちはその「何か」がない状態が日常になってしまっていたのです。
毎日見慣れた景色の中のたった一つの欠落に、誰も気が付かなかった。これが一番恐ろしい事実です。
さあ、読者の皆さんは何が盗まれたと思いますか?
美術品?
貴重な化石?
それとも、巨大な備品…?
私が勤めていた博物館の、県内の動物紹介コーナーに飾られていた、
キツネの剥製が丸ごと一匹、忽然と消えていたのです。
本物そっくりに再現された森の中に、キツネのはく製が置いてあったため、
森林の風景の一部に溶け込んでいて、無くなったのにも関わらず気づくのが難しかったのです。
部長は、その森の展示を監修した人物なので、気づけたのだと思います。
(単に私がやる気がなく、ボーっと展示物を見ていたから、発見できなかったという説もあり)。
また動物のはく製を盗む人など、居るわけがないという
思い込みも、発見を困難にした理由だと思います。
そこにはキツネ以外にも、タヌキ、ウサギ、クマなどの他の動物のはく製もありましたが、
クマは大きすぎて運べないし、ウサギは小さいからしょぼいと思ったのか、
キツネのはく製が盗られたのでした。
❓ 尽きない疑問:キツネの剥製を盗んだのは誰?
キツネのはく製の体長は、1メートル以上はあったでしょう。
重さもありました。
そんな大きな剥製を、一体誰が、何のために盗んだのでしょうか?
盗品のニーズ: 剥製なんて、世の中にそんなに需要があるものでしょうか?
運搬方法: あの大きなキツネの剥製を、一体何に入れて、どうやって運んだのか?
盗難後の行方: 自宅に飾っているのか、それとも誰かに売ったのか…?
あまりにも奇妙で、私にとっては未だに理解できない事件です。
セルフレジでの万引きから、博物館の剥製盗難まで、
世の中には本当にいろんな人がいます。「まさかこんなものが…」という油断こそが、
狙われる隙になってしまうのかもしれません。
私も気を付けようと思いました。
~終わり~
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