いつの時代も、結婚生活を長く続けて行くのは楽ではないと思いますが、
私の祖母(大正から昭和)や母の時代(第二次世界大戦後生まれ)は
もっと結婚生活が辛かったんだろうと想像します。
例えば昔は、子供の世話と家事はすべて女がすること、
と言うのが当たり前の考えでした。
男厨房に入らず、と言うバカげたことわざがあるくらいですからね。
旦那さんは一切家事も子育ても手伝ってくれず、
どんなに大変でも自分1人で頑張るしかなかったんだと思います。
もちろん同居していておばあちゃんやおじいちゃんに
子供の世話は見てもらえた部分は助かったとは思いますが、
自分の意見など一切通らなかったことでしょう。
目上の人の意見に絶対服従でした。
私の実家は農家をしていたのですが、
農家や自営業のお嫁さんはもっと悲惨でした。
家事子育てのほかに
農作業などの仕事もしなければならないのです。
昼間は泥だらけになりながら肉体労働し、
夕方からご飯を作り始め、
旦那さんがお酒を飲んで酔っ払って寝てしまっても、
その後食事の後片付けやお風呂掃除洗濯、
その他諸々の雑用などを全部してから
やっと眠りにつくことができたのです。
本当に奴隷のような生活だったと思います。
それを子供の面倒を見ながら
毎日毎日必死になってこなしていくうちに
何十年も経ってしまったのだと思います。
そんな自分のご先祖様の生活を思うと頭が下がると同時に、
どんなに辛かっただろう、
そして孤独で本当に精神的にきつかったに違いないと想像すると
涙が出てしまいます。
そんな辛い毎日を乗り越えてきたからこそ、
昔の女性は精神的にも肉体的にも強かったんだと思います。
でも無理をしすぎて早死にしていたお母さんが多かったと思います。
そのような女性の努力のおかげで家庭が成り立ってきたんです。
私の母の話によると、金持ちの農家の男性は働かなくても暮らしていけたそうです。
昔は小作人がたくさんいたので、
自分が直接農作業などせず全部人にやらせていたそうです。
ですから本人は外に出歩いて、
街の偉い人と打ち合わせと言う名の飲み会をしてばかりだったそうです。
それでも親が残した資産や土地があったので、お金持ちでいられました。
そんな父親を見て育った長男も、働かない男に育ちました。
それが私のおじいさんです。
戦争が終わって小作人制度が廃止されたのに、
祖父は働く習慣がなく大人になってしまったので、
何もしないニート(頼りない自宅警備員)のような人になってしまいました。
なのでその奥さんである祖母は、必死になって働き、
3人の子供を育て本当に死ぬまで働きづめだったと思います。
確かに私が小さい頃の祖母は、畑や田んぼで働いている姿か、
台所で何かを作っている姿しか見たことがありませんでした。
逆に祖父は家の中で相撲のテレビを見たり、新聞を読んだり、
酒を飲んだりタバコを吸ったり、
たまに洗濯物たたんでいる姿しか見たことがありません。
男女の役割が逆転していませんか?
祖父は孫である私のことをかわいがってくれて、
遊んでくれたりして良いおじいちゃんだったとは思いますが、
働き手としては最悪だったと思います。
全く機能していませんでした。
その長女である私の母親は、
祖母の姿を見ているせいか、やっぱり働き者で常に動いています。
しかし自分の母親(私にとっては祖母)が仕事に忙しすぎて
あまりかまってもらえなかったのが、相当寂しかったようです。
このように昔の女性は、家族のためにひたすら働き、
自分の意見を言う機会もなく、
自分の感情を思いっきり出すこともできず、
周りの意見に従い、大変な仕事は全部1人で引き受け、
夫を立てて子供を育てできたのです。
何か楽しい事はあったのでしょうか?
正直言って辛いことの方が多かったと思います。
そんな時代の女性に比べれば、
私はまだ恵まれているんだと思います。
しかし二度とこれから先、
女性ばかりが辛い思いをするそんな時代を
繰り返してはいけないと思います。
