毎日のように、家事をしたりキャンドルを作りながらYoutubeで「テレフォン人生相談」を聞いています。テレフォン人生相談とはラジオの長寿番組で、弁護士や精神科医、作家、エッセイスト、幼児教育研究家などの各界のプロが、相談者の悩みに答えるというものです。

 

基本的に、上から目線で叱るような内容が多いですが、聞いていてとても勉強になります。私が最近聞いた中で、とても印象に残ったのはこちらです。

 

美人の元友人への嫉妬を止める事が出来ない。

 

 

相談内容は、もう何年も前から会っていない音信不通の美人の友人への嫉妬の気持を未だに消す事が出来ずに、事あるごとに気になって仕方がない、というものです。以前美人の彼女と合コンに参加した時に、彼女ばかりがモテていた、などという事を思い出してマイナスの気持に浸ってしまう、と相談者は言っています。

 

これを聞いて、「分かるよ、分かる。」と大きくうなずいてしまいました。女性ならば美人でスタイルの良い同性の友人に嫉妬したり、黒い感情を抱いてしまう時はあります。自分には無い資質を持っている女性を羨ましく思ってしまうんです。特に外見やスタイルは生まれつきや遺伝である程度決まってしまうので、本人の努力とは関係の無いところで得をしている、良い思いをしている、というのが一番納得いかないんですよね。(自分がいくら努力しても手に入らないものを生まれつきラクラク手にしているから羨ましいんですね)。

 

 

美人の女性からしたら、やっかまれて迷惑だと思います。しかし美人は希少価値だからどうしても目立つし、ひがまれやすいのは事実です。ですから私も「自分に無い資質をひがんでしまうのは仕方がないよ。」と思っていました。でも回答者の先生たちの答えはまるで違うものでした。

 

「あなたは自分の今の不安や悩みを、美人な彼女に投影しているだけです。」というのが答えでした。本当の悩み事は別にあって、それを見ないようにしている状態だけれども、不安は消えない。だからその不安で不快な気持ちを、美人な彼女にぶつけているだけ。」だと言うのです!

 

うーん、これは深いです。確かに自分を振り返ってみても、何か腹が立つことがあって、当事者の人に怒りを持った時に、本当はその人に怒りの感情を抱いているというよりも、別にイライラする出来事や辛い気持ちがあり、精神的に追い詰められているから、目の前に居る人にその感情をぶつけているだけ、という時は結構あると思います。

 

でも自分ではそれに気付いておらず、「この人がムカつく事を私にしてきたから悪いんだ。それで私は腹が立っているんだ。」と疑いも無く思っている、という状態なんですね。

 

相談した女性も、実は他に悩みがあって、それを自分でしっかり認識していなかった、そしてそんな不健康な精神状態のままで居るから、美人な彼女の件を今更わざわざ掘り起こして来て、怒りや不安をぶつけている、という事を最後には認めていました。

 

これは、大いに自分にも当てはまると思いました。これからは、何か怒りの感情が湧いてきて、原因となった人に怒りをぶつけたくなった時には「この怒りは本当は別のものへの怒りなんじゃないの?」と自問自答してみようと思います。

 

 

自分を客観視するのは難しいですが、西洋占星術で得意分野・苦手分野や生まれ持っての資質をきちんと把握すると、無駄な事で悩まなくなります。