【こんな英語を使ってたら注意!】掲示編1 | 山田暢彦 直伝![英語って、本当はこんなに簡単]

山田暢彦 直伝![英語って、本当はこんなに簡単]

TOEIC連続満点、国連英検特A級、英検1級。
英会話コーチ・山田暢彦(やまだのぶひこ)のバイリンガル・ブログ

こんにちは、山田暢彦です。いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。

先日、都内の某電気屋で買い物をしていたら、トイレの隣にこんな英語の掲示がありました。

思わず、ちょっと笑ってしまいました。


$山田暢彦 直伝!英語のコツとトレーニング-某電気屋にて


どこがヘンか、お分かりでしょうか?




この英語を和訳すると、



「ちょっとお願いがあるのですが、いいですか?

未確認の商品を(店に)持ってくるのはご遠慮ください!」




になります・・・・。





ここでの注意点は、


May I ask a favor?は、

会話で何かお願い事をしたいときに使う、遠慮がちな前置き表現

だと覚えておいてください。


「ちょっとお願いがあるんだけど・・・」というニュアンスです。



A: John, may I ask a favor?
B: Sure. What is it?
A: Could you take a look at my presentation slides? I'd like some feedback.
B: Of course. Let's see...

という感じで使います。


また、掲示の後半部分も、注意点があります。

bring自体はいいのですが、それだけだと「持ってくる、持っていく」という意味になります。

ここでは、bring A into B(AをBの中に持っていく)の形で使うのがベターです。


また、bringよりもさらにベターなのは、「持ち込む」という意味があるtakeを使うこと。


その他にも、「未会計商品」をunchecked goodsにするのはちょっと曖昧なので、もっと明確なunpaid merchandiseに。



という訳で、僕が英文校閲するなら、元の英語をこう直します。


<元の英語>
May I ask a favor. Please refrain from bringing unchecked goods!



<修正案>
①(和文に忠実)Dear Customers: Please do not take unpaid merchandise into the restroom.
②(ちょっと発想変えて) No unpaid merchandise allowed in restrooms.


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町を歩いていると、「あ~、やっちゃったなぁ・・・」という英語を結構よく見かけます。

読者の方には、なるべく同じようなミスはしてほしくないので、随時、取り上げていきたいと思います。

山田暢彦