皆さん、こんばんは!山田暢彦です。
いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
さて、発音について、読者さんより以下のご質問をいただきました。
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文の目的語となるthat節のthatは、動詞とともに発音するのか?それとも目的語の節とともに発音するのか?
を知りたいです。それとも、状況に応じて変化するのでしょうか。
例えば、
We often hear it said that (息継ぎ) S V.
なのか
We often hear it said (息継ぎ) that S V.
なのか
という違いです。
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thatは、「これから内容を具体的に話しますよ~」と、
聞き手を導く合図のような表現です。
いわば前置き表現ですので、話す時の感覚としては、
前置き表現(that)でいったんフレーズを切ってから、内容(SV)を続けます。
ただ、実際の発音は、thatとSVの間には間は入りません。
むしろ、目的語の that+SV が一つのフレーズのように発音されることが多いです。
それは、that自体は内容のある語ではないため弱く発音され、
続く主語(内容語なので強く発音)とくっつくからです。
I recommend that you watch the movie.
の場合、
・気持ちとしては、I recommend that / you watch the movie.(thatで導く)
・実際の発音は、I recommend / that you watch the movie.(thatは弱く発音され、続く主語と自然とくっつくので、that+SVが一つのフレーズのように発音される)
I didn't know that you lived in Osaka.
なら、
気持ちとしては、I didn't know that / you lived in Osaka.
実際の発音は、I didn't know / that you lived in Osaka.
なお、上でスラッシュでフレーズを切っていますが、
これは「息継ぎ」をするという意味ではありません。
間は入れずに、音はできるだけつなげて発話しましょう。
フレーズの切り方は、発話するときの自分の中の「感覚」のことです。