日曜日の朝、母から電話。

憂鬱な声で「これからおじちゃんちに行ってくる。」と。

「どうしたの?」

「明日住職がH江ちゃんの新盆のことで来るから。またYちゃんも呼ばれているの。本当は日帰りで行きたいんだけど・・・」

「おじちゃんが泊れってうるさいんだね。」

「そうなの。またおじちゃんの機嫌が悪くなるといけないし、H江ちゃんの新盆のことだから、行ってくるよ。」


H江ちゃんは、後妻で入って夫に先立たれた。先妻の子供たちがいるのだが、相続でもめて、結局身寄りがない状態で亡くなった。

それで弟であるおじちゃんが喪主となって葬式をしたんだけど・・・なんとそれが、宗教問題に!!Y(>_<、)Y


H江ちゃんは熱心なS会の信者だったのだが、いろいろあってN宗に。S会のときも相当熱心に活動していたが、N宗でも勉強会やお寺の掃除、その他もろもろに活躍。とはいえ、H江ちゃんが具合が悪くなったのは100時間勤行(だったけ?100日勤行だっけ?)からなので、私をはじめ親戚は「80歳を過ぎた人に100時間勤行をさせるなんてお寺もどうかしている。」と批判的であった。

さらには、あれだけお寺に尽くしたのに、施設に入って、その後病院に移った最後の数年間、お寺さんやお寺仲間がそれほど見舞いに来てくれるわけでもなく、「結局は身内よね~」って話になっていた。


ま、それはともかく、H江ちゃんの葬儀はそのお寺の住職によって執り行われ、普通よりもずっと長くお経が読まれた(by事情通Yちゃん)ということで、なかなか立派だった。また、お寺仲間も勢ぞろいして、その方たちはお経を全部読めるので、コーラスが素晴らしいものでした。「日本のゴスペル!」って、私はちょっと感動した。

そして戒名も、普通ではつかないような立派な戒名らしい。

また、納骨までおじちゃんの家にいたのだが、その住職が仏壇は●向き(南向きか北向きかもう忘れちゃった)がいいとか、あれこれ指導もあったようだ。

そして納骨(49日)の説明にもわざわざいらっしゃるというので、「へー、そんなものなの」と私は驚いた。

他人の訪問にたいして、一人で対応できないおじちゃんは、母とYちゃんをやはり呼びつけた。

「そんなに大変な説明なの?ちょっと聞いて分からないものなの?」と私は驚いたし、母も「そんなの喪主のおじちゃんとMちゃん(私のいとこ・H江ちゃんの姪の一人・車の運転ができないおじちゃんおばちゃんたちに代わって手続きおよび経理を担当)がいれば十分じゃないのねえ。」と言っていた。


だが、この説明は、私と母が想像したような「49日当日の持ち物や手順の説明」ではなかったのだ!!。゚(T^T)゚。


H江ちゃんは、S会信者だったとき、お墓を購入。H江ちゃんの夫は、このS会の墓苑と、もともとのお寺の墓と分骨していた。

人生後半のH江ちゃんは金銭的にかなり苦労したため、S会とは袂を分けたが、新たに墓を買う余裕はなかった。

H江ちゃんのお墓はその墓苑にあるため、S会の方式にのっとって、現地の会館で49日の供養があって納骨されるそうだ。だが、住職はおじちゃんち(つまり喪主の家)で49日供養をしたいため、おじちゃんに自分の寺の檀家になるように話に来たのだった!!Σ(~∀~||;)

布教!?Σ(~∀~||;)


ちなみにおじちゃんはS会の信者(会員と言うのか?)。

だが熱心な信者ではなく、たぶんH江ちゃんに昔入会させられたのだと思う。そして、おじちゃんは新たに信仰をどうにかしたいと思っていないし、新たな人間関係を作りたいと思っていないし、新たに社会的な活動(お寺活動)に参加させられるなんてまっぴら御免と思っている。

一方住職は、H江ちゃんの供養をきっかけに、新たな檀家を獲得したいと思っている。っていうか、思っていないかもしれないが、H江ちゃんの信仰通りの供養をしてあげるには、そのうちが自分の宗派でなければならない、ということなのかもしれない。


そういうわけで、住職はこんこんとおじちゃんにH江ちゃん供養の道を話すのだが、「頭が痛い!!」と言って早々におじちゃんは2階の自分のベットの上に引き上げた。そして住職の話を聞いた母とYちゃんが伝令として2階に上がり、おじちゃんに伝える。するとおじちゃんが「俺はいやだ!」とか叫ぶわけよ。それを二人がまた1階に下りて、「今回のお話はちょっとのめないそうです。」みたいに伝える。これを延々と2~3時間続けたそうだ。(x_x;)


結局49日は墓苑の会館で行われた。私は行かなかったが、納骨される数人合同の慰霊が墓苑の住職によって執り行われたそうだ。


そして今回の新盆。

住職は、おじちゃんのうちで新盆を取り行うためには、おじちゃんがS会を脱退してN宗の人にならないといけないという説明をこんこんと行う。今回もおじちゃんは2階のベットに行くかと思ったら、今回はずっといたらしい。(`∀´)

結局おじちゃんは趣旨替えはしないということで、住職のお寺で49日をして、そのあと墓苑に住職抜きでお参りに行くということになった。ひにちも決まった。


あー、こんな宗教戦争、あるのねえ~と私が戻った母から話を聞いて驚いた。

だが本当に驚いたことは、この後だ。

H江ちゃんの新盆のあとの食事は、○寿司がいいということになった。最近の法事関係の集まりで、あそこはだめだ、あそこはよかったということになり、○寿司がいいと。

でね、○寿司は月曜定休。

で、住職と決めた日は月曜日。

もしも○寿司がこの会食を引き受けてくれればそのままやるけれど、月曜日だからやらないと言ったら、日をかえるって、おじちゃんが。(=◇=;)


えっと・・・供養が先だよね!?(;^ω^A

えっと・・・あれだけH江ちゃんが熱心にお寺に通っていたんだから、とりあえず住職の予定を優先しようよ。ぶーぶー





群馬県高崎市 ブログランキングへ


にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 高崎情報へ
にほんブログ村