病気になる前。
家族はオットとムスメがひとり。
賃貸マンション暮らしでした。
転勤でその地にきていたので、周りに親戚はなし。
ムスメが幼稚園の年長さんになったあたりから
私は働き始めました。
将来かかるであろう学費の心配もあって、
いちばん働いてたときは
カケモチで朝5時から夕方6時ごろまで、っていう時もあったっけー。
そして想定外にムスメが私立の高校へ行くことになってお金がかかって、
ますます焦ってたなぁ、病気が分かったころは。
というのも
オットは細かいことは気にしないタイプ。
お金を貯めることも節約することも、興味がない。
そして仕事で毎日帰りが遅い。
そのころ、私はカケモチこそしてなかったけど、
朝夜関係ない、不規則な仕事をしてました。
そんなふうに働きながら
家のこともお金の心配も、
ぜんぶひとりでかかえこんでました。
──そう思い込んでたんです。
だんだんオットと話す時間も減ってました。
ムスメがもし家を出て行ったら、
オットと二人でどう暮らすのかも想像できないくらいに。
今思えばギスギスしていたのかもしれない。
ムスメにだっていいお母さんじゃなかったのかもしれない。
だから、
乳がんだと言われて
私は
「バチがあたったんだ」
と思ったんです。
そのせいか、涙は出ませんでした。