タイヤに釘が刺さりがちな人生 | CUKUP BAHAGIA

タイヤに釘が刺さりがちな人生

タイヤに釘が刺さった。


人生で2回目のタイヤに釘、である。


最初のタイヤに釘は10年以上前に、ガソリンスタンドへガソリンを入れに行った時に、店員さんにタイヤに釘が刺さっていて修理しないと危ないですよ。と指摘されたのだった。


まだタイヤの中にエアこそ残っていたけれど、急にバーストすることもあるらしい。

なんと、それは危ない。


あいにく、現金もカードも持ち合わせがなくガソリン代を支払ったら500円ほどしか残らなかった。


店員さんに、ではお金を用意して出直します。と言うと、店員さんに危ないからそのまま帰すわけにはいかない、と無料で修理をして頂いた。


人を見たら泥棒と思うように育ってきた私には目から鱗の出来事だった。なんて良い人なんだろう。

この人はこんなに徳を積んで来世ではどうなってしまうのだろうか。




そして昨日の朝、2回目のタイヤに釘だった。


朝、いつも通り、仕事の納品に行こうとすると斜向かいの新婚さんの家を建てている大工さんに止められた。


パンクしてるから運転しない方がいいよ。との事。

見てみると、エアがすっかり抜けてだらしなくなったタイヤに釘が刺さっていた。


夫は仕事に行っており、後部座席にはイヤイヤ期の息子が乗っており、納品後にはプレ幼稚園もあり、頭を抱える状況だった。 


しかし、大工さんが、スペアあるなら、取り替えるよ。と言ってくれてスペアはなく応急処理キットだったのだけど、とりあえずおんぶに抱っこで走行可能な状態にしてくれて、何事もなかったように現場に戻って行った。


タイヤに釘が刺さるたびに、私の目から鱗が落ちる。


不景気だの円安だの増税だの少子高齢化だの嫌なニュースは多いけれど、市民レベルだと良い話多いぞ。と。


人に助けられることが多い。

子育てをしてると、またさらに多い気がする。

手助けなしではどうにもならない事もある。


助けられた分、私も見知らぬ人が困ってたら助けなければいけない。

ついつい、元人見知りとしては話しかけたら迷惑かしらん、とか思ってしまっていたけれど、とりあえず話しかけたらええやん、と思えるようになってきた。


じゃがいもが一個足りなければ隣の家に借りに行けば良いし、醤油は一升瓶で買えばいいし、そういう暮らしもいいよなぁ、と思える歳になったのかもしれない。



それにしても、タイヤに釘が刺さりがちな人生だなぁ。前世で徳積んでなかったんだろうな。