タイトルの通りです。こちらはMH44型ワゴンRスティングレイのお客様で運転席足元がびちょ濡れで入庫です。入庫と言ってもその日に直しましたがにっこり

同様にMH34ワゴンRでも持病です。


あまり詳しい事は書けませんがスズキの社則により、ここはリコール非対象です。

個人的には納得できませんけどね。


スズキは基本的に「走る、曲がる、止まる」に直結しない所の不具合のアフターフォローは悪いです。

でもコレってバイクに例えたらシートが直ぐに破れたり、ステップのゴムが直ぐに飛んで無くなるのと同じくらい不愉快だと思うんですよね。


正規の修理方法としてはボンネットワイヤーASSY(4,630円、R6年1月時点価格)の交換になります。


原因箇所はボンネットワイヤーの車内と車外を仕切ってるゴム製グロメットの破れによる浸水です。場所が分かりにくいので特定しにくいです。


このグロメット単体が取り寄せ出来ないためボンネットワイヤーASSYでの交換になります。


今回のお客様は低予算&とりあえず水漏れが止まれば良いと言うことで当日に仕上げました。


通常、この様な雨漏りはドアモールのウェザーストリッパーの劣化やAピラー付近の修復歴を疑う事が多いです。

MH34ワゴンRは異例で「濡れた路面を走行して前輪が巻き上げた雨水が徐々に車内に入って来る」と言う具合です。


原因箇所は運転席足元付近のヒューズボックスを取り外した奥辺りに有ります。

12mmのボックスと短めのエクステンション、それと内張り剥がしにラジオペンチ辺りがあればヒューズボックスをズラす事が出来ます。


ヒューズボックスをズラした奥にボンネットワイヤーのグロメットが見えるので(ここから雨筋が這ってるのが分かります)ブチルテープやコーキングなどで塞ぎます。


車内側はこれで完了にっこり


車外側も同様にコーキングします。


右前タイヤを外します。タイヤハウスが計9個のプッシュリベットで留まってますからこれらを全て外すとタイヤハウスがバコッと取り外し出来ます。

タイヤハウスを覗き込んだ奥にボンネットワイヤーグロメット(車外側)が見えるので同様にこちらもコーキングします。


ディーラー、認証工場等で金額はバラツキあると思いますがこの手の入り組んだ箇所の修理は部品代は数千円でも工賃の方が高いケースが多いです。


チョット手先の器用さに自信がある方はDIYで出来るレベルかと思います ボンネットワイヤーASSYなんてフロント事故車で板金とかしない限りそうそうASSYで交換する部品じゃないですし煽り


ダイハツの樹脂パーツもそうですが、、

アクセスしにくい所の細かい部品くらいは耐久性のある素材や傷みにくい取り回しを考えて欲しいです。