新たにamebloを作り直しました。おとめと申しますm(*_ _)m

このブログでは「ビーチコーミング」や「転石拾い」など所謂、石ころ拾いをしたい人、している人、またその石を作品化したい人等に向けて書いていくブログです。


◎拾った石を集めるのが趣味!とにかくコレクション派!

◎拾った石を自分の手で磨いてピカピカにしてみたい!

◎拾った石で自分だけのアクセサリーを作ってみたいよ!

◎瑪瑙拾いとかしたいけど、どんな石を見つけたら良いの?見分け方は?コツとかあるの?


etc.....日にちを分けて少しずつ綴っていきます。


まずは当方もですが誰にも教わる事無く、転石の見つけ方&見分け方、研磨や切削加工等を失敗しながら覚えました。なので初心者目線で記事が書けると思います。


前置きとして私は九州地方の日本海側に居住しておりビーチコーミングのエリアもそちらになります。地域によっては河原や川での転石拾いになる方もいらっしゃるかとは思いますが共通事項も有りますし、基本的な事を今回は書いておきます。


一般的にビーチコーミングで転石拾いをしている方が採集している事が多い石は

◎瑪瑙

◎玉髄

◎碧玉

↑この3つが王道で

〇珪化木

〇黒玉(黒琥珀)

〇上記以外の原石など だと思います。


早速ですが浜で拾った石を無差別に並べてみました。写真があった方がわかりやすいと思いますので。


この写真には「瑪瑙」「玉髄」「碧玉」が全て写っています。

では今回は上記3つの石についての基本的な事をお書きしますね。


天然石アクセサリーなどにご興味がある方は聞いた事もある呼び名だと思いますが

瑪瑙→アゲート

玉髄→カルセドニー

碧玉→ジャスパー

と呼ぶのが英名です。


ややこしいのが「天然石アクセサリー業界では呼び名が混合しているもの」「名前と石が本当は違うのにその呼び名が定着してしまったもの」等があり、特に日本人のビーチコーミングの世界では玉髄も含めてメノウと呼ぶ事も多いです。

実際には後述しますが成分的には同じで模様や透明度の違いなので混合される事が多いです。


まずは瑪瑙の正しい定義↓

主成分は水晶と同じく石英グループの二酸化ケイ素(玉髄と碧玉ももちろん同じグループです)

水晶は6柱形、かつ透明の誰もが想像出来るあのクリスタルの容姿です


この水晶の6柱形になれなかったけど成分的には同じで形が歪な物を瑪瑙、玉髄、碧玉と分けます。


瑪瑙は「透明度(光を透過し)かつ縞模様を呈するもの」になります。

日本で取れるものは比較的無色透明〜乳白色〜オレンジ色系が多いです。


この様に縞模様があり、且つ光を通す物を瑪瑙と呼びます。こちらは横縞タイプの瑪瑙ですが、瑪瑙特有の幾何学的な模様を呈する物もあります。


こちらはオレンジ色系で幾何学的な模様を呈する個体で和名では「赤瑪瑙」洋名では「カーネリアン」と呼ばれています。


お次は玉髄の定義↓

ビーチコーミングでメノウと呼ばれ拾われている物も実は玉髄だったりします。

特徴としてましては瑪瑙と同じく「透明度があり光を透過するもの」ですが玉髄は「縞模様が無い」物を指します。

やはり日本で取れるものは比較的無色透明から乳白色系が多いです。

いわゆる「ホワイトカルセドニー」とか「ミルキークォーツ」とか呼ばれる物がこちらです。


瑪瑙と同じ様に透けてはいるけど模様が出ていないのが分かりますか?

キャンプをする方が火打石として使う事が多いのも河原等に転石しているこの玉髄の場合が多いです。


お次は碧玉の定義です↓

瑪瑙、玉髄と成分は同じだが不純物を多く含み「概ね透過率が20%以下の物」を碧玉と呼びます。

ざっくり言うと色が付いていて光を当てても透けない物です。

有名な物ですと「出雲めのう」や「錦石」等もこのグループに属します。

地域によってはこの様に「めのう」と名前を付けている場合も有りますが

出雲めのうは「緑碧玉」佐渡の赤玉や青森の錦石は「赤碧玉」を研磨した物が殆どです。


ビーチコーミングでまず1番やられるのがこの「碧玉(ジャスパー)」です笑

日本で取れる碧玉は鉄分を含んだものが多く8割くらいが赤碧玉(レッドジャスパー)だと思います。これが「チャート」と呼ばれる微生物が珪化したレンガ色の石ころと似ていてジャスパーと思って拾ったらチャートだった!と言う方は結構多いです。


碧玉は前述した通り「不純物を多く含む」為、赤碧玉の他にも正直、キミは何ジャスパーだい?って石も結構見つかります。

あくまでも私個人の話ですが「例え瑪瑙のような模様があっても光を透過しない」ものはこちらのジャスパーにカテゴライズしております。


こちらは比較的、大きさのあるレッドジャスパーの原石。


こちらも同じくレッドジャスパーですが波打ち際で採集した為、丸みを帯びたタイプです。

碧玉に限らずこの様に他の石と波などで徐々に角が取れて行った石を『水摩礫』と呼びます。


こちらも最初から丸みがあるので「水摩礫」です。模様は瑪瑙の様に幾何学的な模様を呈するのですが砂のような色をしていて光を透過しないので個人的には碧玉に分類です。

オーシャンジャスパーと呼ばれている石がこの様な感じです。

右の飴色の物は光を鈍く通し、うっすらと瑪瑙の模様も出るので 何に分類したら良いか微妙な石です笑


この様に3種類のビーチコーミングの主体となる石の説明をざっくりとしましたが少しは分かりましたでしょうか?


また、この様に「原石の形を留めているもの」と「水摩礫」になった物と2種類ありますので

それぞれの特徴をざっくりと御説明しましょう。


こちらは「原石タイプ」特徴としましては

◎ゴツゴツした感じが残っている

◎波打ち際よりさらに上の砂浜辺りに落ちている事が多い(石英系の石はやや比重があるので一度打ち上げられるとある程度の大きさの物は引き波で海に戻りにくい為)

◎水摩礫タイプより大型の物が多い(上記の理由により)

◎黒曜石やガラスの切り口の様に「割れた」ような断面をしている


こちらは「水摩礫タイプ」です。特徴としましては

◎模様は残しているが角が取れていて丸みがある

◎波打ち際で押し寄せ波と引き波で絶え間なく自然研磨されている為、波打ち際に集まりやすい

◎上記の理由により原石タイプより丸く、小型の物が多い


さて、では「原石タイプ」と「水摩礫タイプ」の両方に共通する事項です。

ココを押さえるとビーチコーミングが捗るコツになると思います。

◎石英系の石はモース硬度(引っ掻き強度)が約6.5~7と高い その為、タガネやポンチ等の金属類で引っ掻いて傷が付かないようであれば石英系の石と判断出来る

金属類で引っ掻き容易に傷が入る場合は泥岩や砂岩等、他の石である可能性が高い


◎独特の「ガラス光沢」がある。これは何度か浜に行かないと百聞は一見にしかずなのですが石英系の石は他の石とは異なる独特のガラス光沢を呈しています。

殆どの石は濡れている状態だとツルツル、ピカピカに見えるのですが 乾くとガサガサとした見た目の石ころに見えます。

しかし瑪瑙、玉髄、碧玉の場合はある程度乾いた状態でもツルツル、テカテカした感じで落ちています。


乾いた石が沢山集まっている中で少しツルツル見える石がある場合、瑪瑙か玉髄か碧玉の可能性が非常に高いです。

↑この事項は本翡翠でも同じのようです。翡翠はまた違う成分ですが、やはり乾いても色の変わりや艶の変化が少ないようです。



最後に、「赤碧玉(レッドジャスパー)」と「チャート」の見分け方で今回は終わりにします。

この写真はレッドジャスパーに少し水晶が混ざっているのでチャートでは無い事は直ぐに分かるのですが下半分くらいに注目してください。


書いてきた通り「光沢があり」「割れ目のような断面」です。また、石の部分によって色ムラや断面に変化があるのが分かりますでしょうか?

ちょっと白っぽい色が混ざったり、不規則な表面。


「チャート」の場合は

〇石全体で色がほぼ統一(イメージとしては植木鉢やレンガのよう)

〇断面が碧玉より角が無い

〇石をよーく見比べると分かるんですが碧玉が「繊維っぽい」感じに対してチャートは「粉っぽい」


また研磨や切削加工をするとより顕著になるんですが碧玉の場合は何度も書いたように不純物を含んだ石英系の為、削ったり磨いたりしていると色ムラが出て来ます。

チャートの場合は削ったり磨いたりしてもずーっと同じ色のままです。


長くなりましたが、「じゃあこの石はなに?」はコメント欄からどしどしお問い合わせ下さいm(_ _)m