娘たちは、共に夏休みに入りました。

コロナの影響で短い夏休みです。

 

 

さて。

仕事を終えて自宅に帰ると、二女が何気なく私の隣に来て、ピタっと体をくっつけてきます。

珍しいな・・・

そう思っていると、日頃から歩くスピーカーのようにずっとお喋りをしている二女が言います。

 

 

 

「ねぇママ。サラね、寝る前に電気を暗くするといつも考えることがあるの」

 

「なぁに?」

 

「あのね、人間って死んだらさ、また生まれ変わってくるんでしょ?」

 

「まぁ・・・死んでみないと分からないけど、そうだと思うよ^^どうして?」

 

「サラね、暗くなるとそんなことばっかり考えて寂しくなるの。」

 

「そうなんだ?今日はママと寝る?ずっとお話出来るよ。サラが寝るまでずっとね」

 

「うん❤じゃあそうする!」

 

「うん、そうしよう」

 

「あのさ、ママ。ママもいつか死ぬんでしょ?サラも死ぬんでしょ?サラが死んで、また生まれ変わったら、その時のママってこのハルママじゃないの?」

 

私を指差して必死に聞いている・・

 

目を見るとキラリと光るものを蓄えています。

 

今にも零れ落ちてきそうだ。

 

「あぁ~・・・サラが次にまた生まれる時は、ママじゃないかもしれないね。同じ顔、同じ体でまた生まれてくるのは難しいんじゃないかなぁ」

 

と、

言うとサラが両目からはらはらと涙を零しました。

そして

 

「やだもぉ・・・!!サラはずっとママがいいのに!」

 

 

 

 

そう言ってあまりにも純粋に泣くので、もらい泣きしそうになりました・・・

私は涙を堪えて、思いっきり笑って二女に言いました。

 

 

 

 

「どうする?ママ、めっちゃ身体が丈夫に生まれてさ、めちゃくちゃ強かったらどうする?」

 

 

 

すると二女は目を真ん丸にして私を見て笑い、



「ママ今でも強いじゃん!!サラを怒る時は鬼より怖いよ!」

 

 

と言うw

ふははははははは。

確かに!(笑)

 

 

 

お互いに笑ったところで、

サラをぎゅぅっと抱きしめました。

小さく小さく生まれて、大きく大きく育ったサラのよく締まった体を、

ずっと抱きしめました。

 

 

私も子供の頃、同じことを思ったけど、それを素直に母に聞くことが出来ませんでした。

素直に涙を流すことも出来ませんでした。

 

 

 

だから、

素直にこうして気持ちを言葉にしてくれたことを有難く思います。

 

 

 

 

いつだったか、

長女も似たようなことを言いました。

 

 

 

 

過去が変わったら・・・みたいな話をしていると、

長女はまるで何度でも私から生まれてくる・・・みたいな話をするんです。

私は私の勝手な概念で、

過去が変われば未来が変わる!

と言い張り、長女の意見を真っ向から否定しました。

悪意なく、笑いながら、

 

「そんなわけないじゃないwww」

 

と。

 

 

でも、ある方からコメントで、

ドラえもんに出てくるセワシ君が、

 

 

 

“歴史が変わってもけっきょく僕は生まれてくるヨ。目的地にたどり着く手段は違っても、どの方法を選んでも、方角さえ正しければ目的地にたどり着くんだ”

 

 

 

って言ってたよと、

コメントを頂いたんですね。

その時私はハっとしました。

 

 

 

後に長女に、

ママの勝手な思い込みであんなこと言ってごめんね、エマは何度だってママの子だね!

と言いました。

 

 

 

今回は二女のサラに、

あ!!と思い出してさきほど言い直しました。

 

 

 

 

「安心してもいいよ、ママは何度生まれ変わっても、サラを産むことになってるんだよ」

 

と。