長女と二女は二人とも私から生まれてきたのに随分と色が違う。

 

それがとても楽しくもあり、時には頭を悩ます材料になったりもする。

 

我が家はいつも、何となくついているテレビ番組を皆で見ている。

 

特に誰が何を観たいからという理由でついているテレビ番組ではない。

 

昨夜は、NASAのロケット打ち上げが失敗したことがあった・・・という番組をやっていた。

 

その時長女はこう言った。

 

「でも今はわりと安全で行けるんだよね。エマは行きたいな!ロマンだよね。」

 

すると二女はこう言った。

 

「サラはお姉ちゃんにはロケットとか乗って欲しくないな。だって無事で帰って来れるか分からないもん。」

 

そして夫はのんびり食事をとりながら

 

「ハル、ブラックペーパーどれ?」

 

などと言っている。

 

「ペーパーじゃなくてペッパーね?ペーパーだと林家みたいになっちゃうからね~」

 

なんていう会話が繰り広げられている。

 

実に面白い。

 

姉妹の口から出てくる言葉はこうだが、実際の行動パターンは逆だったりもする。

 

不安を吐くサラにエマは、

 

「サラはお利口さんだね。でもお姉ちゃんには夢がいっぱいあるんだよ。サラにもあるでしょ?叶ったら凄いと思わない?」

 

と言う。

 

徐々にサラも、

 

「うん!サラはね、背中から羽根が生えて欲しい!そしていつでも飛べるようになるのが夢!」

 

と姉妹で楽しそうに話している。

 

良い光景だな。

 

と思うのと同時に、もし背中から羽根が生えてきたら、その羽根をどうやって洋服の中にしまい込むのだろう?

 

と考えている自分がいた。

 

少し想像してみると、なんだか可笑しくなった。

 

いつもの夜が過ぎる。

 

いつもと同じような夜だけど、もう二度と戻らない夜であることも知っている。

 

そして今日もまた、明るい朝が来た。

 

娘たち二人を見送った玄関のすぐ外には、

 

今にも花が開きそうな花芽をたっぷりと抱えたシルクジャスミンの緑が朝露を蓄えてキラキラと輝いている。

 

お義父さんもう少しで月命日ですね。

 

今月もお墓にお菓子を持って行きますね。

 

どうかヒロシさんと子供たちを変わらず見守っててくださいね。